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朝三暮四

「◯◯さん、今月は5日間しか出られないって」「えぇー!人いないのにー」。ひと月ほど前のこと、とあるコンビニで従業員の会話が聞こえてきた。小売や外食などパート・アルバイトに負うところが大きい職場ではどこも同様のやりとりがあったと推察される。

▼昨今の賃金上昇機運に乗ってパート・アルバイトの時給も上がってきた。しかしながら、いわゆる「103万円の壁」を超えないようにする「働き控え」も顕著。今年は定額減税が実施されたこともあり、その帳尻合わせもさぞかし大変だったろう。

▼「手取りを増やす」というキャッチーな言葉に国民は期待を寄せるが、一方で「106万円の壁」の撤廃や社会保障制度見直しなど、新たな負担増の懸念を呼ぶ議論も湧き出てきた。

▼中国の故事「朝三暮四」では、老人が飼っていた猿に「餌を朝3つ、夜4つにする」と伝えると猿たちは文句を言い、「朝4つ、夜3つにする」と言うととても喜んだという。わが国はどうだろう。「朝三暮四」が「朝四暮二」になってしまうようなことがなければ良いのだが。

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