堀口珈琲は、10月9日から11日まで東京ビッグサイト(東京都江東区)で行われたスペシャルティコーヒーの祭典「SCAJ2024」に、「スペシャルティコーヒーってなんだろう?」をテーマにブース出展を行った。
ブースでは同テーマをタイトルにしたタブロイド紙を配布した。タブロイド紙では、15頁にわたってスペシャルティコーヒーの歴史や風味に関する考察が詳述されている。
疑問を投げかけるタイトルでスペシャルティコーヒーへの興味を喚起してスペシャルティコーヒー業界を盛り上げるのが最大の狙い。
取材に応じた若林恭史社長は「ここでスペシャルティコーヒーのことを改めて知った方が、他のブースも含めて広く楽しんでいただき、スペシャルティコーヒーを好きになってほしい。その先の選択肢のひとつに、『堀口珈琲』があるとうれしい」と語る。
タブロイド紙には「スペシャルティコーヒーという言葉はキャッチーだが、何でもスペシャルティと言うのではなく、一度ここで整理して見直しませんかという思いを提示した。コーヒー業界の方や、コーヒー愛好家の方にも『たしかにスペシャルティコーヒーって何だっけ』と改めて考えていただきたい」との思いを込めた。
ブースでは「スペシャルティコーヒーは、きちんと勉強して飲むともっと楽しくもっとおいしい」との考えの下、「クリーン」「個性」の2つのテーマに沿った試飲体験を実施した。
「クリーン」では、素材と焙煎がクリーンなコーヒーと、どちらかがアンクリーンなコーヒーの3種を提供。実際の飲用体験を通して、素材と焙煎が揃って初めてスペシャルティコーヒーのスタート地点に立つことを示した。
「個性」では、異なる個性を持つ3種のコーヒーを提供。「クリーン」が担保されネガティブな味がしないからこそ、産地や品種、生産者によって違う個性を楽しめるという、スペシャルティコーヒーの魅力を紹介した。