1L紙容器アイスコーヒー市場に向けて3月に発売開始した小川珈琲のリキッドコーヒー「京都 小川珈琲 有機珈琲 無糖」(有機珈琲 無糖)が善戦している。
増田隆教総合開発部部長代理は「参考小売価格が700円の高単価商品のため苦戦するものと思っていたが、想定通りの販売実績で推移し、しっかり価値を提供できればお客様から支持していただけると感じた。引き続き注力していく」との考えを明らかにする。
リキッドコーヒー既存品の「京都 小川珈琲 炭焼珈琲」(炭焼珈琲)シリーズ3品(無糖・微糖・加糖)の前期(8月期)売上高は、前年比微増の着地を見込む。
伸長率と金額構成比の着地見込みの内訳は、無糖(構成比約70%)、微糖(構成比約20%)、加糖(構成比約10%)。
カートカン「京都 小川珈琲 炭焼珈琲」の「カフェオレ 加糖」と「ブラック 無糖」も好調。カートカンの前期の売上高は約20%増を予想し、そのうち牽引役の「カフェオレ 加糖」は約30%増を見込む。
春夏商品の一番の手応えとしては、今春に再投入した希釈コーヒー「京都 小川珈琲 炭焼珈琲 カフェオレベース 無糖」の活躍を挙げる。
「希釈コーヒーはこれまでに何度もチャレンジしてきたが、回転(一店舗あたりの売上)が鈍く攻めあぐねていたが、今回、各社が商品を続々と投入し土台ができている中で、発売したところ、本格的なコーヒーの味わいをご支持いただき想定上回る販売実績となった。レシピ動画も公開し、コーヒーゼリーなどデザートの原材料としての活用も広がっている可能性がある」と説明する。