大物は4日、大阪市中央区のマイドームおおさかで「秋季謝恩展示会」を開催。新規メーカー11社を含む、160社が出展し、得意先約170社、450人が来場した。
前回と同じく「幸せごはん 笑顔の食卓」をメーンテーマに掲げながら、今回は鍋つゆやカレー、おでんなどのホットメニューに焦点を当てコーナーを展開。営業社員のイチ押し商品を、推薦文とともに紹介した。
4回目となった食べ比べ企画には9社が参加。今回はルウからフリーズドライ、缶など様々なシチューをその場で調理し提供。来場者の関心を集めていた。
このほか、強化分野である業務用は低温を含めた20社が出展し、それぞれの商材を売り込んだ。四国日清食品は瀬戸内産の「怪獣レモン」を使ったミンチカツをアピール。「規格外のレモンを活用し、ザグザグした食感に仕上げた」と説明。流水解凍ができる冷凍マグロを提案した三宝水産は「ユーザーがより使いやすいマグロを提供したい」と話していた。
日阪社長 今期170億円を計画
朝礼であいさつに立った日阪俊典社長は、今9月期の着地見込みと来期の方針を説明。24年9月期は売上高が前年比106%強で、160億円を超える見通し。2028年度に200億円を目指す中期計画の初年度として、「順調な滑り出しだった」と振り返った。
来期は170億円を目標に掲げる。「価格改定が定着し、メーカーを含め収益を確保できるようになってきた。一方で今秋には関東からDSが進出し、市場動向を懸念する声も聞こえる。価格低下の様相や圧力に負けず、価格よりも価値の訴求に努める」と力を込めた。