三島食品 家庭用牽引し2ケタ推移 関連グッズも人気

三島食品の今期(1-7月)は、売上高が前年比113.3%と大きく伸長。家庭用・業務用とも二ケタを上回り、特に家庭用は新製品「しげき」の投入が既存品の活性化にもつながった。

「しげき」は同社の従来品にはない辛さが特徴で、「最初の勢いを維持しながら着実にリピーターを増やしている」(佐伯俊彦マネジャー)。新製品の発売に合わせ、「ゆかり」や「ひろし」など既存の関連商品を同時に大陳する店が増えており、ふりかけ全体を底上げしている。

さらに、昨年から始めた生鮮・惣菜とのクロス販売を提案する“メーン食材販売支援”企画の採用も広がり、売上増に貢献。

この秋冬向けには新製品「国産赤しそ・梅使用 ゆかり梅入り」(14g、希望小売価格130円税抜)を発売した。20年に発売の「減塩ゆかり」が1億円商材に成長したこともあり、同商品の特徴を踏襲しながら「ゆかり」の選択肢を広げる狙いもある。新製品の年間出荷額は4千100万円を計画する。

「ゆかり」などをデザインしたギター用品 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
「ゆかり」などをデザインしたギター用品

好調なのはふりかけだけではない。7月には島村楽器が「ゆかり」や「うめこ」のパッケージをデザインしたギターのストラップとピックを発売。「有名アーティストのものではなく、ふりかけのストラップが売れるのか」(同)という懸念を払拭し即完売した。昨年は靴下のタビオとコラボした刺しゅう入りソックスを発売し約1週間で売り切れた。

そもそもは「ゆかり」が50周年を迎えた20年に関連グッズが月替わりで当たるキャンペーンを行ったのが始まり。その後、好評だったグッズを公式サイトで販売し、現在はTシャツやマスキングテープなど30アイテム以上を取り揃えている。「一般的なノベルティではなく、きちんと売れるものを企画したい」(同)。

公式サイトでは一定金額を超えると送料が無料になることから、買上点数や単価のアップにも貢献している。

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