キユーピー 静岡”やさかな”プロジェクト ドレッシング相性メニュー選定会

キユーピーは、このほど静岡県および県漁連と協働で、野菜と魚の消費を振興する「静岡やさかなプロジェクト」に向けたメニュー選定会を開催した。

静岡県は水産県だが、魚の1世帯当たりの購入量が全国平均を年間約2千g下回っており、1人当たりの野菜摂取量も平均を約70g下回っている。そこで魚と野菜の消費拡大を目的に静岡県と県漁連、キユーピーの3社は、昨年から「やさかなプロジェクト」を結成し、月に1回以上プラスで魚と野菜を食べ、「今より生鮮魚介を2000g/年、野菜を100g/日、多く摂る」ことを目標に活動してきた。

選定会では、水産庁が定める毎月3~7日の「さかなの日」に合わせ、SNS配信や量販店、料飲店での魚食を推進するため、魚と野菜がマッチングした「やさかなメニュー」を選んだ。14メニューを静岡県と県漁連、キユーピーが試食し、投票で決定。その結果、冬メニューの主菜は「ごろごろ野菜とまぐろのステーキ」、副菜は「黒酢たまねぎドレッシングで!ぶり大根」「しらすと白菜のチョレギサラダ」「さばとトマトとモッツァレラチーズのオーブン焼き」。春メニューの主菜は「鯛のアクアパッツァ風」、副菜は「ごまと香味野菜ドレッシングで!かつおのさっぱりサラダ」「鯛のカルパッチョ風サラダ」「サバ缶とキャベツのアヒージョ」が選ばれた。

選考会の様子 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
選考会の様子

選定会に先立ち静岡県漁業協同組合連合会の高瀬進常任理事(上の写真左から2番目)は「プロジェクトを通して魚も野菜も消費のボリュームアップを目指している。魚は醤油をつけて食べるイメージだが、簡単なレシピにより、おいしく健康的な料理ができる。選ばれたメニューは11月開催の産業フェアーで披露する」とし、キユーピー名古屋支店の田中伸幸次長は「県民の野菜購入量を何とかプラスにしたい。サラダはビタミンやミネラルはしっかり摂れるが、魚のたんぱく質が加わればバランスのよいメニューができる。月に1回でも魚と野菜をクロスしたメニューを食べてもらい、県民の健康増進につなげてほしい」とあいさつした。

選定会を終えて静岡県経済産業部水産・海洋局水産振興課の吉野晃博課長は「静岡は都市部を中心に共働きや独身者も多く、野菜は調理が難しいという課題があった。ドレッシングを使った様々な料理を提案し、ホームページなどで啓発したい」と総評を述べた。

選定を終え高瀬氏は「まさか『ぶり大根』が選ばれるとは思わなかった。普段われわれが思っていることとお客さんとの視点は異なることが分かり勉強になった」と感想を述べ、田中氏は「すべてのメニューがお子さんやお母さんにもおいしいと思ってもらえると思う。ドレッシングで魚の臭みが取れ、味わいにインパクトが加わることが分かった」と語った。

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