アサヒ飲料の主要ブランド「カルピス」をイメージしてラッピングした東武鉄道の特別急行列車「りょうもう『カルピス』EXPRESS」が3月31日、運行開始した。
アサヒ飲料と東武鉄道がそれぞれ拠点を構える浅草(東京都台東区)と館林市(群馬県)の縁で実現したもの。
浅草駅―館林駅沿線を中心に東京・群馬エリアの地域活性化を図るのが共通の目的。
アサヒ飲料は浅草にほど近い墨田区吾妻橋に本社を構え、館林市の群馬工場では主に「カルピス」ブランドを製造している。
運行開始に先立ち、東武スカイツリーライン浅草駅4番ホーム(東京都台東区)で出発式が開催された。
出発式後、囲み取材に応じたアサヒ飲料の三浦正博CSV戦略部長は、副次的な効果として「お客様に『カルピス』をより身近に感じていただき、新しい価値も提供できると考えている。社員のモチベーションアップにもつながる」と期待を寄せる。
群馬工場内にある「カルピス みらいのミュージアム」への集客も見込む。
同施設は2019年開設しコロナ禍を経て23年3月に本格的な来館受入れを再開した。
今回のラッピング車両は、白地に赤色のラインを基調とした「りょうもう」では初の青色となる。
「『カルピス』の水玉模様をちりばめさせていただいて『カルピス』とすぐに分かるような車両に仕上がった」と胸を張るのは東武鉄道の小金井敦鉄道事業本部営業統括部営業部長。
「東京と館林の往来・交流を活性化するのが東武鉄道の目的。館林のPRを東京方面でさせていただくのも当社の役割」と語る。
「りょうもう『カルピス』EXPRESS」は3月31日から約3年間、1日1回運行する。