セブン-イレブン・ジャパンの「お店で作るスムージー」(スムージー)が今年から全国展開され、「スムージー」のユーザーが「セブンカフェ」のホットコーヒーユーザーと対極に位置することが浮き彫りになった。
この新発見について、9月20日発表した青山誠一取締役常務執行役員商品戦略本部長兼商品本部長は「『セブンカフェ』のホットコーヒーは男性と高年齢層の比率が高いのに対して、『スムージー』については比較的若い女性が購入されるケースが多い」と説明する。
併買も異なる。
「『セブンカフェ』の併買はパンやサンドイッチと食事のお供で買われている。一方、『スムージー』の併買はスイーツやお菓子で、使われ方が大きく異なることも分かってきた」と述べる。
飲料系の夏場の売上げは非常に高く、気温が低くなるにつれ売上げが足踏みする傾向にあることから、秋冬の展開が今後の成否の行方を占う試金石となる。
清涼感を得るだけの商品ではなく、嗜好感や健康感をより訴求する商品として開発されたと思われる秋冬新商品が、10月発売予定の「バナナミルクスムージー」と11月発売予定の「ベリーベリーヨーグルトスムージー」の2品。
「バナナミルクスムージー」は、産地で追熟し甘味を引き出した「完熟王」を使用。過熟してしまった規格外のバナナも使い食品ロス削減にも取り組む。
「ベリーベリーヨーグルトスムージー」は、乳酸菌LB81 を含む「明治ブルガリアヨーグルト」を使用。「明治様としては、恐らく看板商品である『明治ブルガリアヨーグルト』を他社のオリジナル商品として使用するのは初めてではないかと思っている」と語る。
「スムージー」の展開店舗数は直近で1万1600店舗に拡大。
「スムージー」は、ウェルビーイングと環境負荷低減の両立を目指して開発され、廃棄野菜や果物をできるだけ使用している。
なお、同社が今年6月の全国ID-POSデータをもとに調査したところによれば、会員の平均来店回数を100とした場合、健康系の商品を月に2回以上購入した会員の来店回数は2・2倍となった。