ロッテグループの前期(23年3月期)連結売上高は前年比約18%増の2820億円となった。( 2022年1月にDari K(株)、2022年3月に(株)銀座コージーコーナーを連結子会社化)
その主な内訳は菓子2116億円(前々期1738億円)、アイス667億円(同627億円)。
菓子では、ガム・チョコレート・キャンディ・ビスケットの主要4品目のうち、チョコレートとキャンディが前年を上回り成長を牽引した。
日本国内のロッテのチョコは前年比4%増。価格改定の影響で「パイの実」や「ラミー」「バッカス」などの洋酒チョコが微減となった一方、それ以外の主要ブランドが軒並み好調となった。
営業本部営業推進部営業推進課の吉村晃司氏は「ゼロシリーズやハイカカオが非常に伸長した。ゼロシリーズは、TVCMを久々に投下したことと袋タイプの追加が奏功。『ガーナ』は板チョコ4品が『ちいかわ』とのコラボによりバレンタイン商戦で上向き1%増。『プレミアムガーナ』は38%増となった」と説明する。
キャンディはのど飴ブランドが牽引して前年比8%増。
のど飴ブランドについては「昨年9月のパッケージリニューアルを機にレギュラーサイズや袋タイプがともに回転がよくなった。また、環境変化もあり、のど飴需要が拡大し、好調だった」と振り返る。
ガムはコロナ禍の爪痕が残り、前期は人流回復が緒に就いたばかりで前年を下回った中、屋台骨の「キリシトール」が前年を維持した。
その中でもロッテ独自のユーカリ抽出物で歯垢の生成を抑え歯ぐきを健康に保つトクホの「キシリトール オーラテクトガム」が微増となった。
「直近では人流回復とマスク着用緩和の動きに伴い非常に好調。今年はポジティブな話題がたくさんある」と期待を寄せる。
なお前期市場シェアは、ガム6割強(1位)、チョコ2割(2位)、ビスケット1割(1位)、アイス2割弱(1位)と推定される。
※出典:㈱インテージSRI+(2022年4月~2023年3月)