日本パインアップル缶詰協会は9月29日、JR四ツ谷駅前の東京消防庁スクワール麹町で開缶研究会を開催した。
開缶研究会は、国産パインアップル缶詰などの規格の適正化や品質向上を図ることを目的に実施。今年度は会員社限定で会場内の密を避け、時間帯別の来場時間設定、検温・マスク・手袋の着用とアルコール消毒など、新型コロナウイルス感染防止の徹底を図ったうえで開催した。
当日は蓋付きのカップに一切れずつ出品財のパインを入れて、1人1カップずつ手に取って試食・評価を実施。表示・量目は(独)農林水産消費安全技術センターや(一財)食品環境検査協会による検査を受け、市販缶詰30点の品評(有効集計数38)が参加会員社によって行われた。
品評は25点満点で、香味・色沢・肉質・形態・その他の5項目について各1~5点評価で採点。国産品(5品)の平均は17.73点(前年度18.38点)、輸入品(25品)の平均は17.51点(同17.82点)で、国産が輸入品をわずかに上回る結果となったが、最高点20.16点は輸入品の果実3号缶(スライス)が記録した。会場ロビーでは、パインアップルをめぐる情勢や毎日くだもの200g運動、開缶研究会の趣旨、コンプライアンスに係る自主行動計画などの取り組みを展示。パイン缶詰の普及・消費拡大に向けた「パイン缶詰料理コンテスト」の最優秀賞「グルテンフリーなパインとベーコンの食事マフィン」(埼玉県・水谷たか子さん)、優秀賞「中華風パインあんかけ丼」(福岡県・和田悠さん)、同「食べるパインアップル辣油」(福岡県・坂本枝里華さん)の展示・試食も行われた。