UCC上島珈琲は12日から14日の3日間、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開かれたアジア最⼤級となるスペシャルティコーヒーの展示会「SCAJ ワールド スペシャルティコーヒーカンファレンス アンド エキシビション 2022」(SCAJ2022)に「UCC‘s Sustainability」をテーマにしたブースを出展した。
ブースは、サステナビリティを前面に押し出した内容で、栽培から一杯のコーヒーに至るまでの過程(バリューチェーン)に沿いUCCの主に7つの取り組みについて体験を通じて知ることができるようになっている。
その中でトピックスの1つとなるのが、UCC群馬工場の食品リサイクルループ。群馬工場では、コーヒー抽出かすを肥料製造会社に提供し、コーヒー抽出かすを肥料として活用している。
ブースでは、その肥料で栽培された野菜の中からさつまいもを選び、サステナブルコーヒーと植物性飲料(アーモンドミルク)を混ぜ合わせてスムージーとして提供。
ドリンクは「エコドリップ」と称し、廃棄物削減の取り組みとしてペーパーフィルターを使わずにステンレスフィルターとネルフィルターで抽出したサステナブルコーヒーも提供している。
もう1つのトピックスは、CO2排出ゼロの水素焙煎機の紹介で、ブースでは水素焙煎機で焙煎されたコーヒーを抽出して提供。
UCCでは、約143億円投じて新設し24年上期(12月期)に稼働予定のUCC山梨焙煎所」(山梨県笛吹市)で、水素焙煎機ほか、太陽光や水力などの再生可能エネルギーを導入しカーボンニュートラルなコーヒー製造を目指している。
ブースは「01」から「07」の番号が掲示されバリューチェーンに沿って進めるようになっている。
終了後、アンケート回答者へのノベルティもコーヒー抽出かすを活用した靴の脱臭剤とサステナビリティに徹している。