月見バーガー商戦がモスバーガーの参入表明により沸いている。
背景の1つに季節感や限定感を打ち出した商品・メニューへの人気が挙げられる。
コロナ禍で外出を控える傾向を受け、特に季節感を求める動きは外出による体験を代替するものとして強まっているように思える。
モスバーガーを展開するモスフードサービス(モス)は9月6日、「月見フォカッチャ」を14日に新発売して月見バーガーカテゴリーに参入することを明らかにした。
モスの安藤芳徳上席執行役員マーケティング本部長は「過去、朝食メニューでたまごを焼いた商品もあったが、月見という商品名で大々的にやるのは初めて。いつかは月見バーガーに参入したいと思っていたが、一番後発であるため特徴を出すべく開発した」と語る。
この考えのもと「月見フォカッチャ」はモスオリジナルの半熟風たまごとソーセージで差別化。半熟風たまごに、ひょうたん型の生地と馬のひづめのような形(馬蹄型)のソーセージを組み合わせて、食べやすいフォカッチャに仕立てている。
この発表によりSNSや報道で月見バーガーが話題化。各社のメニューを食べ比べる動きもあり活性化が予想される。
モスの濱崎真一郎商品開発部長は「(各社の)月見バーガーをコンプリートされる方もおられると耳にしており、当社のも食べていただいてコンプリートしていただきたい」と期待を寄せる。
日本マクドナルドは“月見ファミリー”を強化。「月見バーガー」「チーズ月見」「月見マフィン」「月見パイ」の定番メニューに、新バーガー「こく旨 すき焼き月見」が加わり9月7日から期間限定発売している。
TVCMも放映し需要を喚起している。
日本ケンタッキー・フライド・チキンも8月31日から「とろ~り月見フィレサンド」など「とろ~り月見サンド」4品を数量限定で発売して話題を発信している。