「やせ願望」は危険、栄養バランスを 山之内すずさん、自慢の料理は「焼きびたし」 味の素 食と健康フォーラム

味の素社は1日、「食と健康の未来フォーラム」を東京都千代田区神田錦町の神田フォーラムでオンラインと対面によるハイブリッド方式で開催した。3回目を迎えた今回は、「食べてかなえる、ワタシの美BODY!~無理なくおいしい、美と健康の習慣とは?~」をテーマに、Z世代を代表してタレントの山之内すずさんをゲストに迎え、一般視聴者を含め約1千人が参加した。

フォーラムは「食に対する誤った情報や誤解を払拭することを目指している」(藤江太郎味の素社社長)とし、今回は若年女性が抱く「やせ願望」が過度なダイエットや偏った食生活に走らせ、潜在的な栄養不足のリスクを高めると指摘。古田大輔氏をモデレーターに女性健康科学者で医学博士の本田由佳氏を講師に迎え、若年女性が無理なく続けられる食のあり方について議論した。

若年女性が理想とする体型と日々の食事との関係性、特に朝食をバランス良く食べることの重要性を学んだが、この中で本田氏は「朝食を食べずにやせ過ぎると疲れや不眠が起こる。筋肉も痩せ、肥満度を示す指標のBMIが18.5未満になると糖尿病になりやすいデータもある。しっかり食べて筋肉もつけることが大事。20代女性の1日に必要なカロリーは2000kcalだが、カロリー不足は若い頃には影響はないが、5年後、10年後に不妊や骨粗しょう症などいろいろな障害が起こる」と指摘。「理想的な体型バランスを保つには主食、主菜、副菜により、糖質、タンパク質、ビタミン、ミネラル、脂質の栄養素を摂ること。それには基本味(甘味、酸味、苦み、うま味、塩味)と、海、山、大地の食材を取り入れ、七色の食材を揃えることが大事」と提案した。

これを聞いて、山之内さんは「海、山、大地の食材や七色の食材は分かりやすい。スーパーやコンビニでの買い物も色を考えて買えば楽しくなり、レシピを考えるのもワクワクする。仕事柄ロケ弁が多いが、夕食は基本は自炊。七色の食材はコンビニでも揃えられそうなので分かりやすい」と評価。「忙しい日が続くときには作り置きした料理を食べている。残った野菜はポン酢やめんつゆを使って『焼きびたし』にすると最高においしい」と料理法の一端を披露した。

最後に藤江社長は、「海外から帰国するたびに日本の女性はやせ過ぎだと感じていた。無理をしてスリムになるのは今日までにしてほしい。私は健康の『康』は『幸』と書く。無理な我慢は身体や心も幸せになれない。食品メーカーとして多くの方が“健幸”になれるよう全力を尽くす」と語り締めくくった。

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