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2024 / 04 / 30 火曜日

日清オイリオグループ「日清サラダ油」100年目の新技術 鮮度長持ち、サビないオイル 「日清ヘルシークリア」とは

日清オイリオグループは、2月28日から家庭用食用油「日清ヘルシークリア」を全国発売した。1924年に日本初のサラダ油「日清サラダ油」が誕生して100年。この記念すべき年に発売する新製品「日清ヘルシークリア」は、これまで培ってきた技術を結集し、さらに進化させた革新的な新技術「ウルトラ酸化バリア製法」によって、油の大敵である酸化を抑制することに成功。開封後も作り立ての油のおいしさが持続する、食用油の新たな価値を実現した。鮮度長持ち、サビないオイル「日清ヘルシークリア」の魅力を紹介する。

作り立ての油のおいしさ持続 開封後もすっきり、油っこくない クッキングオイルに新たな価値を

日清オイリオグループ食品事業本部 ホームユース事業戦略部長 福田純二氏 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
日清オイリオグループ食品事業本部 ホームユース事業戦略部長 福田純二氏

このほど、都内で開かれた「日清ヘルシークリア」の新製品発表会。日清オイリオ食品事業本部ホームユース事業戦略部の福田純二部長は、2月28日から発売した新製品「日清ヘルシークリア」開発経緯を次のように語った。

私ども日清オイリオにとって2024年は、1924年に「日清サラダ油」を発売して100年目の記念すべき年となります。このサラダ油発売100周年に向けて、3年前の2021年春に新商品開発プロジェクトがスタート

「お客さまと共感できる食用油の新しい価値とは何か」について議論を重ねてきました。

我々が着目したことは、お客様からの油の酸化や劣化に関するお問い合わせ件数が多いことでした。しかしながら、お客様に「どのような食用油が欲しいですか」「食用油への不満は何ですか」とお聞きしても、酸化や劣化という答えは少ないのが現状でした。

そこで我々は「油の劣化や酸化はニーズとして顕在化していないが、お客様のインサイトでは酸化に対して不安を持っているのではないか」と仮説を立てました。このコンセプトのもと、さまざまな技術的な課題をクリアし、開封後も酸化を抑制する「日清ヘルシークリア」が誕生しました。

お客様の「酸化」への不満・不安にアプローチし、食用油に「酸化対策」という新しい価値基準を提供する商品として、「日清ヘルシークリア」の商品パッケージには「開封後もすっきり、油っこくな~い」「鮮度長持ち、サビないオイル」というメッセージを訴求しています。「サビない」とは、ややもすると既存商品のネガを想起させる強いワードに感じられるかもしれませんが、お客様のインサイトにある酸化に対する漠然とした不安を解消し、私どもの新技術を結集した「日清ヘルシークリア」への自信の表れでもあります。

当社はこれまでも酸化ブロック製法をはじめ、食用油の酸化に対して、数多くの技術を開発してきました。これまでの取り組みを超え、さらに進化した酸化抑制技術の開発は、当社の技術・開発チームにとって相当なチャレンジだったと思います。

さまざまな苦労を乗り越え、実現した新製品の「日清ヘルシークリア」ですが、私どものチャレンジはこれからも続きます。新技術のウルトラ酸化バリア製法を、他の油脂にも活用することも検討し、「おいしく」「健康的な」食用油をお届けすること、さらには品質向上につなげ、社会課題であるフードロス削減にも貢献していきたいと考えています。

また、「日清ヘルシークリア」は、家庭での食用油の使用量や環境にも配慮し、取っ手をなくしてプラスチック使用量を削減した800gの新ボトルを採用しております。100年前から続く、食用油を通した「おいしさ」と「健康」価値の提供という想いは、「日清オイリオグループビジョン2030」において、共有価値を生み出す6つの重点領域に受け継がれております。私ども日清オイリオグループは、これからもさまざまな商品・サービスを通して、この変わらぬ想いを、お客様のもっと近くへお届けしてまいります。

「日清ヘルシークリア」 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)

■「日清ヘルシークリア」の製品概要

商品名:日清ヘルシークリア
内容量:800gPET
賞味期限:25カ月
希望小売価格(税別):オープン価格
発売地域:全国

【特長】

・ 鮮度長持ちサビないオイル つくりたての油のおいしさが開封後も持続!
・ 開封後もすっきり油っこくない 開封後、一定期間経過した油でもすっきり、油っこくない!
・ 調理時のにおいが少ない 新油はもちろん、開封後にも油特有の加熱時のにおいを大幅に抑制!
・ コレステロールゼロ
・ビタミンEたっぷり

新技術「ウルトラ酸化バリア製法」 3つの独自技術で製造時から 開封後まで油の酸化を抑制

日清オイリオグループ中央研究所研究第1課長 吉村和馬氏 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
日清オイリオグループ中央研究所研究第1課長 吉村和馬氏

続いて、日清オイリオグループ技術本部中央研究所研究第1課長の吉村和馬氏が、「日清ヘルシークリア」に採用されている、油の鮮度を守る新技術「ウルトラ酸化バリア製法」について説明した。

食用油の「酸化」とは、酸素が他の物質に結びつくことで起きる化学反応で、例えば鉄が錆びたり、リンゴの褐変も、酸化が原因です。植物油も酸化すると、味、臭い、色などが変化し、おいしさが損なわれてしまいます。植物油は酸化しやいため、いかに酸素に触れさせないことが、酸化防止のカギとなります。

今回、私どもが開発した新技術「ウルトラ酸化バリア製法」は、酸化抑制技術の総力を結集・進化させた3つの製法から成り立っています。

1つ目は、低温・高真空脱臭により食用油の酸化原因物質の発生を抑制し、製造後の酸化を抑える「Neoナチュメイド製法」。2つ目が食用油容器のヘッドスペースに窒素を充填することで、油と酸素が触れることを防ぎ、開封前の酸化を抑える「酸化ブロック製法」。そして3つめの技術が、今回新たに開発・導入した「日清ウルトラファインバブル製法」です。

「ウルトラファインバブル」とは、国際規格でも定義されている超微細な泡のことです。シャワーヘッドの機能として耳にすることが多いと思いますが、超微細な泡によって汚れが落ちやすいという機能の他にも、ウルトラファインバブルの水は鮮魚の鮮度を維持したり、植物の成長を促進する生理活性作用など、さまざまな機能が注目されています。

 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)

この技術を食用油の製法に応用したのが、「日清ウルトラファインバブル製法」です。肉眼では見えない超微細な窒素の泡を油に吹き込むことで、油中の酸素を徹底的に追い出し、「開封後」の酸化を抑制することが可能になりました。

低温・高真空の状態で精製することで、製造時の酸化油脂の生成を抑制する「Neoナチュメイド製法」、油中の酸素を微細な窒素バブルで追い出す「日清ウルトラファインバブル製法」、容器の空間にある酸素を窒素で追い出す「酸化ブロック製法」。新製品の「日清ヘルシークリア」は、この3つの製法を組み合わせることで、油の大敵である酸素との接触を徹底的に防ぎ、酸化を抑制する仕組みとなっています。開封後、使い終わるまで新鮮な油を感じて頂ける自信作です。私たちは、これからも酸化をコントロールする技術と向き合い、お客様に寄り添う商品の開発を進めてまいります。

■酸化と戦う新製法「ウルトラ酸化バリア製法」

◎技術その1:製造後の酸化を抑える「Neoナチュメイド製法」
~低温・高真空の状態で精製することで、製造後の酸化油脂の生成を抑制します
◎ 技術その2:油中の酸素を微細な窒素バブルで追い出す「日清ウルトラファインバブル製法」
~開封後の油の酸化を抑えます
◎ 技術その3:開封前の酸化を抑える「酸化ブロック製法」
~容器のヘッドスペース内の酸素を追い出し、代わりに窒素を充満させます

料理家・管理栄養士・フードビジネスコーディネーター小山浩子さんが語る ~食用油の「酸化」と「賢いとり方」について~

料理家・管理栄養士の小山浩子先生 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
料理家・管理栄養士の小山浩子先生

健康志向が高まる中で、植物油が注目されています。おいしさの面でいえば、油で食材を炒めると、食材が油でコーティングされて、短時間で加熱できて、見た目も良く仕上がる。油を使って焼くことで、おいしさがグッとアップします。そして、健康面でもさまざまな機能が注目されていますが、効率の良いエネルギー摂取が可能で、ビタミンA・Eやβ-カロテンなど脂溶性の代表的な抗酸化物質の吸収を助けてくれる働きもあります。
気になる油の酸化ですが、酸化した油は調理時に焦げやすく、油臭さが出るなど、食材のおいしさや見た目を台無しにしてしまいます。先ほど、脂溶性の抗酸化物質は油と一緒に吸収率がアップすると申し上げましたが、酸化した油は逆に食材の抗酸化物質の接収を妨げがちになるともいわれています。

■家庭でできる、油の酸化対策のポイント

①油を開けた時の新鮮なにおいをかいで、覚えておく。油の酸化は色が変わる前に、においが変わる
②食用油は直射日光が当たるような場所を避けて、冷暗所で保管。開封後は光、温度上昇、空気に触れて酸化が進むので要注意。保管場所によって酸化の進行度が変わる
③ボトルには開封日を記載し、1~2か月以内で使い切るようにする
④開封後でも油が酸化しにくい商品を選ぶのも良い

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