アイスは年間を通して梅雨明け直後の2週間ほどが最もよく売れるが、今年は異例の早さでの梅雨明けということもあり、7月15日まで市況は20%増程度で推移した。
7月上旬から中旬にかけては「クーリッシュ」64%増、マルチの「ガリガリ君ソーダ」41%増、「BOXあずきバー」50%増など氷菓系を中心に大きく伸び、マルチの「ピノ」25%増、「モウ」7%増、ハーゲンダッツのミニカップ「バニラ」「ストロベリー」「グリーンティー」は計5%増、「チョコモナカジャンボ」二ケタ増と、昨年好調だったクリーム系も健闘した。
一方で昨年は梅雨明けした16日以降の数字が2倍というアイスも散見されるなど爆発的な動きとなっており、前年同期比の数字は今後下がる一方のため、7月の着地見込みを前年並みとするメーカーが多かった。
今後8月の猛暑予想に向けての製販調整については「昨年8月の涼しさはイレギュラー」(井村屋)とする見方もあり、「生産に集中して、今以上に在庫を積み増す」(赤城乳業)や「前年の8月が悪く、今年は売っていくぞという期待も込めてフル稼働している」(ロッテ)としている。8月10日に「ハーゲンダッツの日」を迎えるハーゲンダッツジャパンでも8月前半からお盆に向けて生産を一層強化する。