レトルト食品 昨年生産量は6年ぶりマイナス カレーのレンジ対応パウチシフトも要因

日本缶詰びん詰レトルト食品協会がまとめた、21年のレトルト食品国内生産量は38万2千79t(5千803万5千箱)、前年比1.7%減。16年から5年連続の増加が続いていたが、6年ぶりのマイナスとなった。

国内生産量の4割を占める最大品目のカレーが15万9千t(2千390万箱)、2.7%減と減少。レンジ対応の透明パウチ品へのシフトもあり、6年ぶりにマイナスに転じた。そのほか、生産量の多い品目では、つゆ・たれ3.2%減(502万箱)、パスタソース1.4%減(502万箱)、かまめしの素6.5%減(216万箱)が減少した。

一方で、どんぶりの素などが含まれる食肉野菜混合煮は5.5%増(506万箱)と伸長。4年連続で過去最高の生産量を更新した。料理用調味ソースは0.8%増(735万箱)、業務用向け製品が持ち直した。水産調理品はまぐろ類で業務用需要の回復、一般市販品の伸長で増加した。

なお、協会ではパスタソースはパスタ需要の反動減があったとみられるほか、ミートソースは生産量の一部がパスタソースに、麻婆豆腐の素は料理用調味ソースに混入している可能性がある。