高級生食パン専門店を展開する乃が美は5月31日まで創業時の味わいをベースにした新商品「復刻『生』食パン」を発売している。
飽きのこない味わいを訴求し、約1か月間限定で国内全255店舗を対象に従来品の生食パンから切り替えている。
高級食パンブームの陰りを指摘する声が出ている中、主食として食パンを消費する文化を定着させていくのが狙い。
都内で開いた発表会で、乃が美ホールディングスの担当者は「社運を賭けた取り組み。生食パンへのこだわりを伝えるきっかけになり、ファンを増やしていければ」と意気込みを語った。
同社は今夏にも食パンの新商品を投入する予定。
乃が美は2013年に創業。定期的に小麦粉など原材料の配合比率や製造技術の調整を行い、高品質な生食パンを販売してきた。
今回の「原点回帰として配合比率を戻す」取り組みは今年3月にスタート。創業から約2年間採用していた配合の「黄金比率」を復刻し、当時目指していた控えめな甘さとしっとり感、パンの耳までこだわった柔らかさを引き出した。培ってきた製法も駆使し「創業期を超えるおいしさを実現した」という。
価格は従来品と同じで、レギュラー(2斤)が税込972円、ハーフ(1斤)が税込486円。