オリーブ、ごま、こめ油など7月から値上げ 日清オイリオグループ

日清オイリオグループは7月1日納入分から、オリーブオイル、ごま油、こめ油などの油脂製品価格を改定する。4月からの価格改定を発表している大豆、菜種を主原料とする食用油を除く、家庭用・業務用の食用油製品全般が対象。改定額は製品によって異なるが、対象製品の販売価格を5~30%引き上げる。

家庭用はオリーブオイル、ごま油、こめ油、アマニ油など約40品が対象となる。世界的に旺盛な食用油需要が続く中で、原料主要産地の天候不順による減産などを受けた需給ひっ迫、物流費・ユーティリティーコストなど諸経費の高止まりで「(4月から価格改定を発表した)大豆・菜種などを主原料とする食用油製品にとどまらず、オリーブオイルやごま油、こめ油などの食用油全般に波及し、コスト環境は大変厳しい状況となっている」と説明した。

その上で同社では「これまでの価格水準では原料コスト上昇分をすべて吸収することが極めて困難な状況となっている」とし、大豆・菜種を除く食用油製品全般の価格改定に理解を求めた。

なお、家庭用オリーブオイルは17年4月以来、5年ぶり、ごま油は14年4月以来、8年ぶりの価格改定となる。それぞれ改定額は10~20%の引き上げとなる。