キユーピーは5月29日、埼玉県深谷市に野菜の魅力を体験できる複合型施設「深谷テラス ヤサイな仲間たちファーム」を開業する。同施設は、深谷市が進める「花園IC拠点整備プロジェクト」の一環でオープンすることが決まっており現在、準備の最終段階に入っている。
関越自動車道の花園ICから車で約4分の立地で、敷地面積は約1万7千600㎡。「野菜にときめく、好きになる!みんなの笑顔を育むファーム」をコンセプトに、体験農園やマルシェ、レストラン、野菜教室などを楽しめる。
同施設は2012年に社内公募制度で選出された新規ビジネス案がきっかけとなり、10年かけて開業にこぎ着けた。農園では子どもたちが楽しみながら収穫できるよう、現在、畑で栽培する野菜を最終選定中だ。
建設企業の家族を招いて行った試験栽培の野菜収穫体験では「普段食卓に並ぶ野菜が畑で育つ様子を初めて知り、好奇心をかき立てられるなど、収穫の楽しさを実感する様子が見受けられた」(同社広報・グループコミュニケーション室)という。
マルシェでは旬の新鮮野菜・果物の具体的な食べ方の提案販売を行い、野菜教室は野菜について五感で学ぶ場を提供。施設内にオープンするレストランは、地産地消を提唱し、野菜の持ち味を生かし切る調理法に定評のあるオトワ・クリエーションの音羽和紀シェフと音羽創シェフが監修。両シェフは「深谷の素材の魅力を探り、野菜が持つ可能性を発見することに、わくわくして取り組んでいる。料理にとって愛情は欠かせないもの。大人も子どもも、来てくださるすべてのお客様の心と体が元気になるメニューを、このような思いを持って構想している」とメッセージを送った。