製油メーカー3社 「油脂物流未来推進会議」を発足 業務用製品の物流改善へ

J-オイルミルズ、日清オイリオグループ、昭和産業の3社は日本植物油協会と連携し、「油脂物流未来推進会議(通称:YBM会議)」を発足させる。

物流の2024年問題でドライバーの負荷軽減と物流効率化が喫緊の課題となる中、食用油脂業界の物流問題の解決と持続性向上に向けて協会の正副会長会社3社で主に業務用製品の物流に関する協議体を立ち上げる。

YBM会議では業務用製品(斗缶、ドラム缶)を中心に製品特性や納品形態の特長を踏まえたうえで、持続可能な物流の確保に向けた取り組みを検討する。改正物効法や自主行動計画に則った物流効率化施策の検討、物流課題改善事例の共有(発・着荷主双方)、物流DX/フィジカルインターネット等の最新動向の収集も進める。

加工食品の中でも植物油業界は業務用製品の取り扱いが多く、斗缶やドラム缶は重量物のうえ、流通段階におけるバラ納品等の附帯作業が多いことなど、物流の負荷軽減が課題となっていた。

こうした危機感を共有し、YBM会議では物流改善の取り組みに対する経営トップのコミットメントを得て、「長時間待機・荷待ち時間の削減」「納品リードタイムの確保」「物流事業者との定期的協議」に取り組む。協議内容は日本植物油協会を通じて会員各社に共有するとともに、協議体への加入も働きかける。