スポーツシーンだけでない「inゼリー」 日常生活でも飲用訴求 森永製菓

 森永製菓の「inゼリー」ブランドは、3月から公開している櫻井翔さん起用の新TVCMで、日常生活での飲用シーンを訴求している。

 5月27日、取材に応じたマーケティング本部健康マーケティング部ゼリーカテゴリーの寺内理恵氏は「昨年はスポーティなイメージを強く出していたが、今年は『inゼリーエネルギー』を中心により幅広い飲用シーンを訴求していく」と語る。

 同商品はコロナ禍を経て体調管理や健康へのイメージが強くなり、“体調がよくないときに飲むもの”というイメージが少し強まりすぎてしまったという。

 「もちろん体調管理のために飲むという需要も高いが、飲用シーンはそれだけでない。そのため、昨年はスポーツシーンのスタイリッシュなイメージを出したものの、スポーツをする人のためのゼリーというわけでもないため、今年はその飲用シーン訴求をさらに広げていく」と述べる。

 CMでは、櫻井さんが忙しい朝の時間に手早くエネルギー補給する様子を描いた。
 「inゼリー」ブランドでは、櫻井さんに子どもがいる設定のCMは初めてだという。

 この理由については「櫻井さんご自身にもお子さんがいることから、リアリティを出すために、子どもがいる家庭の日常生活を切り取るCMにした。併せて、3月に発売した子ども向けの『inゼリージュニアエネルギー』シリーズもぶら下がりで訴求できると考えた」と説明する。

 今年も日常生活での飲用シーンをアピールしながら、スポーツシーンでの飲用訴求も継続する。
 9月13日から21日に開催される「東京2025世界陸上競技選手権大会」に同社が協賛していることから 「アスリートの方に飲まれており親和性が高いブランドのため、関連して露出も増やしていきたい」と話す。