日増しに暖かくなってきた4月下旬、名古屋ではサントリー、サッポロビールがそれぞれ重点ブランドの体験イベントを実施した。
両社とも1―3月のビール販売地区実績は、4月の価格改定を前にした駆け込み需要もあり好調とのこと。今回のイベントを通じて既存ファンの一層のロイヤリティ向上や新規ファンの獲得につなげ、夏場の最需要期に向けて弾みをつけたい考えだ。
サッポロビールは4月24~29日の6日間、サカエヒロバスで「THE PERFECT黒ラベル WAGON」を開催した。3つの「C」(Creamy・Clear・Cold)を追求し、提供品質にこだわり抜いた「ザ・パーフェクト黒ラベル」の美味しさを体感してもらうことが狙いだ。
会場入口には、黒ラベルのCMでおなじみの「大人エレベーター」の演出装置を置き年齢確認。チケットを購入し、注ぎたてのビールを受け取る流れ。生ビールのうまさを持続する「フロスティミスト」(白い泡と黄金色の液体の間に生まれる細やかな霧状の泡の層)を特製ライトで照らしながら注がれる。
体験チケットは、「ザ・パーフェクト黒ラベル」1杯+つまみ1品+オリジナルコースターで1000円。6日間で、延べ3300人が「ザ・パーフェクト黒ラベル」を味わった。

一方、サントリーは同25~27日の3日間、「サントリー生ビール有料試飲イベント」を、名古屋駅前のJRゲートタワーイベントスペースで開催した。
同社東海・北陸営業本部では、今年も「サントリー生ビール」を最重点ブランドと位置付け家庭用・業務用の双方で拡販。年間販売計画も前年比18%増と、全国目標(12%増)を上回る数字を掲げている。
会場では、「サントリー生ビール樽生」の420㎖(紙カップ)を1杯100円で提供。また、公式LINEアプリ登録でサントリー生ビール350㎖(数量限定)のサンプリング缶1本をプレゼントした。
今年は土・日の営業時間を1時間長くしたこともあり、前年を上回る1万1659杯(前年比33%増)を販売。来場者からは、「すっきりしていて飲みやすい」「よく冷えていて、きめ細かい泡で美味しい」などの声が寄せられた。イベントの売上は能登復興支援に全額寄付される。
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