明治 厚木市で新工場建設へ地鎮祭 サステナビリティ変革と価値創出に意欲

明治は4月21日、神奈川県厚木市の新工場予定地で地鎮祭を執り行い、工事の安全と社運の発展・隆盛を祈願した。

27年3月に稼働開始予定の新工場は投資額約400億円。デイリー事業のサステナブル変革に向けたモデル工場と位置づけ、プレーンヨーグルトやドリンクヨーグルト、将来的には新規性の高い付加価値商品を生産する。

地鎮祭後のあいさつで明治HDの川村和夫社長は「新工場はコア事業であるヨーグルトやプロバイオティクスなどのデイリー事業の変革に向けた重要な位置づけだ。新たな生産技術や自動化設備の導入、物流イノベーションによる生産性向上を追求するとともに、誰もが働きやすく環境に優しい次世代スマートファクトリーを目指す」と述べた。

新工場ではオール電化によるCO2排出量ゼロを実現し、水資源の再利用、太陽光パネルの活用、賞味期限延長技術の活用、PETボトルの軽量化などを行う。新たな付加価値創出に柔軟に対応できるライン設計とし新製品開発も進める。

囲み取材に応じた明治の松田克也社長は「これまで乳を安定的に消費してもらうため、牛乳やバター、脱脂粉乳、ホエイなどに加工してきたが、今の状況で酪農家やメーカーが継続的に事業を展開していくことは難しい。世界にまだないような新規性の高い付加価値商品を開発し、乳業全体の活性化につなげたい」と意欲を語った。

敷地面積は9万9999㎡(3万250坪)、年間生産高約350億円を想定。なお、建設に伴い25年11月に東北工場、27年3月に現神奈川工場、同7月に戸田工場を閉鎖予定。

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