逆光線(コラム)コメの安定供給確保を

コメの安定供給確保を

コメの値上がりが続いている。近所のスーパーでは5㎏3600円が最安値、4000円を超える銘柄もある。以前の倍近い水準だ。令和の米騒動で棚から消え、新米が出て落ち着くはずが価格が高騰。「これ以上、高くなると選択されなくなる」と農水大臣も危機感を示す。

▼24年産米の収穫量は前年より18万t増えたが、昨年末の集荷数量は21万t少ない。インバウンド需要が増えた、流通経路が多様化しているなど様々な理由が指摘されるが、平年作にもかかわらず国産米の供給は異変をきたしている。

▼外食店や小売店からも悲鳴が聞かれる。スーパーでは「量が集まらない」と、再開したばかりの月1度の特売を急遽中止した。外食や惣菜では、おにぎりや米飯の値上げが相次ぐ。大手卸は高騰するコメの代替としてパスタや麺弁当の提案を増やす。

▼農水省は買い戻し条件付きで備蓄米を放出する意向だが、どの時点で市場が安定化に向かうかは読めない。主食米の作付けを抑え、価格を維持する手法は限界を迎えている。将来に向けた米の安定供給確保は大きな課題だ。

カナエ モノマテリアルパッケージ

関連記事

インタビュー特集

ごま・きな粉の真誠 冨田博之社長 新領域への挑戦果敢に 「おつまみ」で新たな売場開拓

ごま・きな粉の真誠(愛知県北名古屋市)の25年12月期連結売上高は104億6100万円となった。前年をやや割り込んだものの、価格改定や相場変動で一部原料ごまの価格が軟化したことなどから粗利が改善、営業増益とした。

生産現場が潤う農業を 安定供給と安定価格実現 アムハイドロ・パシフィック ポール・マイルズ社長

気候変動や耕作地の減少、後継者不足など農業が抱える課題は多い。農作物を扱う流通・小売業にとっても、天候に左右されやすい不安定な供給量とそれに合わせた価格の変動など、問題点はいくつも挙げられる。

“お米の新たな発酵食品” 代替肉CoMeat®需要創出に挑む 跡部季子取締役

プロテインクライシスが叫ばれる昨今、キノコなど糸状菌から作られる代替肉(マイコプロテイン)が注目を集めている。2021年設立のアグロルーデンス(佐賀清崇社長)は、お米と麹で作った新たな発酵食品CoMeat®を展開。

Mizkan フルーティス刷新(後編) 「新・果実体験」を提供 リフレッシュしたい時に

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。家庭用では業務用で人気の「シャインマスカット」「あまおう」「白桃」を、家庭用・業務用の双方で「ざくろ」を新発売した。

Mizkanフルーティス刷新(前編) 果実のおいしさが主役の新製法 マーケティング本部 田中菜々美氏に聞く

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。