日本酒、本格焼酎・泡盛など日本の「伝統的酒造り」が、ユネスコ無形文化遺産の代表一覧表に登録される見通しとなった。文化庁によると、11月5日に無形文化遺産保護条約政府間委員会の評価機関より「記載」の勧告があった。
関係団体と登録に向け取り組んできた日本酒造組合中央会は「2013年の『和食 日本人の伝統的な食文化』に続き、『伝統的酒造り』がユネスコ無形文化遺産に登録されることを期待している。こうじ菌を使って醸される、日本酒、本格焼酎・泡盛、本みりんの技術と文化をしっかりと継承していくとともに、その魅力をさらに内外に広めていきたい」としている。
12月2~7日にパラグアイで開催される第19回政府間委員会で最終決定される見込み。
文化庁によると、日本の「伝統的酒造り」は近代科学が普及する500年以上前に原型が確立された。杜氏や蔵人らが経験の蓄積によって探り出し、手作業の技として築き上げたもの。また酒は日本人の生活や文化とも密接にかかわる。世界各地で交流や対話の促進にも貢献できるとしている。