7.4 C
Tokyo
6 C
Osaka
2026 / 01 / 30 金曜日
ログイン
English
加工食品菓子ロッテ「プレミアムガーナ」チョコレート専門店品質へさらに前進 物価高のストレスで高まるご褒美ニーズに商機

ロッテ「プレミアムガーナ」チョコレート専門店品質へさらに前進 物価高のストレスで高まるご褒美ニーズに商機

 ロッテはこの秋冬、チョコレート専門店品質を志向する「プレミアムガーナ」ブランドに磨きをかけ、専門店のような味わいが一層楽しめるように前進させた。

 「濃厚生チョコレート」「プラリネトリュフ」「クレームショコラ」「フルーツショコラ」の4タイプ計5品の新商品を10月に新発売する。

 物価高騰によるストレスの高まりと、ストレス解消に伴うご褒美ニーズの高まりに商機を見出す。

 9月26日、発表会でマーケティング本部第一ブランド戦略部ガーナブランド課の山口洸也氏は、直近の消費環境について、値上げ基調の中で消費の二極化がより鮮明になったと指摘。
 「安価なものが売れている一方で、『プレミアムガーナ』のような少し値段が高いものも非常に好調」と述べる。

 ストレス解消については「物価高で本当に日々の生活を我慢しなければいけない中で、チョコレートやスイーツといった嗜好品は、ご褒美ニーズを満たしてストレスを緩和させる商材」との見方を示す。

 高まるご褒美に対応すべく、「濃厚生チョコレート」は「芳醇ミルク」「芳醇カカオ」ともに濃厚さが一層感じられる品質へと改良した。

鮫島一輝氏
鮫島一輝氏

 開発を手掛けたロッテ中央研究所チョコ・ビス研究部チョコレート研究二課の鮫島一輝氏は「従来はチョコレートのコク感を出すためにブランデーを隠し味で使っていたが、今回、それを改め『芳醇ミルク』にはミルクのリキュールを使いミルク感をアップし、『芳醇カカオ』にはカカオのリキュールを使いカカオ感をアップさせた」と説明する。

 同2品は、生チョコレートをチョコレートの厚さ約1ミリの薄いシェルの中に閉じ込め、繊細なくちどけも特徴となっている。

 今回、濃厚感をアップしたことで「シェルが溶けると生チョコレートがワッと出てきて、ダイレクトにミルクやカカオの味わいが口の中に広がるようになった」。

 パッケージも“濃厚”の文字をより大きくあしらうなど一新した。

右から「プレミアムガーナ」ブランド「濃厚生チョコレート」「プラリネトリュフ」「フルーツショコラ」「クレームショコラ」
右から「プレミアムガーナ」ブランド「濃厚生チョコレート」「プラリネトリュフ」「フルーツショコラ」「クレームショコラ」

 「プラリネトリュフ」の新商品「ヘーゼルナッツ&アーモンド」も濃厚さを追求。
 同商品は、3層仕立てとなっており、2種のナッツプラリネやガーナミルクを使用したほか、トリュフとして初めてガーナローストミルクを使用して「小粒ながらより濃厚で複雑な味わいを再現した」。

 チョコレートの“とろ~り感”を長時間保つロッテ独自のセミリキッドショコラ製法に磨きをかけて今回新発売するのが「フルーツショコラ」の「完熟巨峰」と「クレームショコラ」の「焦がし生キャラメル」の2品。

 この中で「完熟巨峰」は、ガーナ市場初の巨峰フレーバーとなる。「隠し味に赤ワインを入れて巨峰のみずみずしい部分と果皮の渋さの部分にしっかりと厚みが出て、リアルな巨峰が再現できた」と胸を張る。

 「焦がし生キャラメル」は「キャラメル味をブラッシュアップした。濃厚であっても単に甘いだけでは少し物足りないころから、焦がしの部分に注力し、大人っぽいほろ苦い味わいに仕立てた」。

山口洸也氏
山口洸也氏

 コミュニケーションは、YouTubeなどを活用してインフルエンサーが「プレミアムガーナ」を実食して魅力を伝える動画の配信を数本予定している。

 「プレミアムな商品だけに、実際に食べていただきながら商品特徴を伝えていくことが重要」(山口氏)との考えを明らかにする。

 「プレミアムガーナ」は、コロナ禍で行動制限が呼びかけられる中、特別感・非日常感と安心感の高まりを背景に2021年10月に誕生した。

 22年秋冬は、ビスケットやアイスなどカテゴリ横断でご褒美ニーズをとらえた商品が続々と発売されたことで足踏みしたが23年は「衝動的に店頭で選んでいただく工夫をしたことでしっかり伸長した」。

 23年販売金額は20年比で2倍以上となり、「ガーナ」ブランド全体の15~20%を占めるまでに拡大している。

 アイテム別状況については「相対的には『濃厚生チョコレート』が一番支持されているが、基本的には全体が押し上げている。5品内の買い回りが非常に顕著で、1つ買っていただいて満足されたお客様が他の商品を手に取られる動きや、春夏買われた方が秋冬も買われるといったリピートの動きもある」と語る。

関連記事

インタビュー特集

カキ養殖の展望を聞く〈前編〉 “殻付き”市場拡大 環境変化と効率化に対応 シーパジャパン・吉本剛宏社長

瀬戸内海で養殖カキが甚大な被害を受け、生鮮市場だけでなく加工メーカーや流通にも影響が及んでいる。こうした中、従来の養殖方法とは異なるシングルシード養殖法が注目されている。

繋げる、繋げる、繋げる たこ焼きコミュニケーション足掛かりに TKO・木本武宏さんが次のフェーズへ

STUDIO TAMUROはお笑いコンビ「TKO」木本武宏さんの活動拠点。木下さんの実妹・大岡真裕美さんが代表を務める「オフィスTAMURO」が運営し、トークライブや、YouTube番組作成スタジオとして利用してきた。昨年5月からは新たな活動として、毎月3日だけ営業する「たこ焼き店」がスタートした。

SST=“サミットの仕事が楽しい”へ 新たな競争軸を作る 服部哲也社長

――中期経営計画の進捗はいかがですか。― 服部 「良い×強い=最強」という言葉を掲げた中期経営計画「頂(イタダキ)2025」は、最終年度を1年延長して26年度までとした。

食品産業センター 荒川隆理事長に聞く 「食サス」設立でサステナ課題深掘り フードサプライチェーン全体の連携で

日本の食品産業は、国内外から調達された農畜水産物を原料として、健康で豊かな生活を送るために必要な加工食品を安定的に製造・供給する産業として発展してきた。

小川珈琲、バリスタ育成とコーヒー産地での活動に先駆的に取り組みブランド力向上 基盤強固に新事業を展開 宇田吉範社長CEOが意欲

9月1日から現職の宇田吉範代表取締役社長/CEOは、バリスタとコーヒー産地での活動に先駆的に取り組み、小川珈琲のブランド力を引き上げた立役者。