3 C
Tokyo
8.7 C
Osaka
2025 / 12 / 14 日曜日
ログイン
English
逆光線(コラム)南海トラフ報道で「防災の日」に変化

南海トラフ報道で「防災の日」に変化

9月1日の「防災の日」が6日後に迫った。流通は防災食や防災用品を集中陳列している。今年は1月1日の能登半島地震に加え、8月8日にも宮崎県沖で震度6弱の地震が襲った。しかもこの地震は南海トラフ地震の想定震源域で発生しただけに、巨大地震への不安が広がり、品揃えや売場スペース、期間の延長など陳列にも熱が入る。

▼地震大国ニッポンだけに毎年大小の地震が発生し、その都度、備えが叫ばれてきたが、多くの人が自分ごととして捉えなかった。だが、今回は政府や気象庁の口から巨大地震の象徴でもある南海トラフ地震という言葉が、実際に叫ばれた。恐らく9月1日の自治体主催の防災イベントも例年以上の人出が予想される。

▼災害時に備える防災食はアルファ米やミネラルウォーター、パックご飯、即席麺、缶詰、レトルト食品などが定番で、能登半島地震で水道水の復旧の遅れが目立ったため、特にミネラル水の需要が伸びている。

▼防災用品は懐中電灯や救急用品などが上位だが、最近は簡易トイレや転倒防止用品も売れ筋。避難リュックセットが品切れを起こす店も出ている。

関連記事

インタビュー特集

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。

J-オイルミルズ春山社長 次元の異なるコスト環境 油脂、価格引き上げ急ぐ

J-オイルミルズの春山裕一郎社長執行役員CEOは、油脂のコスト環境が悪化する中で、「価格改定の浸透を急ぐ」方針をあらためて強調した。

新潟・葵酒造、2年目は自社栽培米で仕込む 「Domaine Aoi」始動 「日本酒になじみがない方にも」青木代表

「飲むことで幸せを感じられるような日本酒を提供していきたい」と話すのは葵酒造(新潟県長岡市)の青木里沙代表取締役。昨年冬、JR長岡駅からほど近い場所に位置する創業160年超の旧高橋酒造から事業を引き継ぎいだ。

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。