8.5 C
Tokyo
6.3 C
Osaka
2026 / 01 / 31 土曜日
ログイン
English
飲料系飲料熱中症対策 カラダの水分を常に保つ意識が重要 いつもより排尿少ないと黄信号 濃い色や強い臭いの尿も脱水の指標 大塚製薬

熱中症対策 カラダの水分を常に保つ意識が重要 いつもより排尿少ないと黄信号 濃い色や強い臭いの尿も脱水の指標 大塚製薬

 熱中症対策には、普段の生活の中でカラダの水分を常に保つ意識が重要となる。

 脳や心臓などの臓器の深部体温は約37℃が理想の状態。これは生命活動に欠かせない酵素が最も活性化する温度であり、37℃より高温・低温になると酵素活動が保てず脳や内臓の働きが低下する。

 運動時や暑熱環境におかれ体温が上昇すると、発汗により熱を放散させることで約37℃に保たれる。熱産生と熱放散のバランスをとることで体温調節ができており、この体温調節ができなくなる状態を熱中症という。

 発汗により、水分とともにナトリウムが失われることから、熱中症対策には、通常の生活では水分補給、さらに運動などの発汗量が多い状態には水分に加えてナトリウムや糖の補給も欠かせない。

 水分やナトリウムは食物からも摂り入れられることから、普段の生活では、食事をして適度に飲料を飲んでいれば支障ないと言えるが、地球温暖化で暑熱環境におかれる機会が多くなると水分やナトリウムの補給を意識的に行う必要がある。

大塚製薬ニュートラシューティカルズ事業部製品部の岩﨑央弥氏
大塚製薬ニュートラシューティカルズ事業部製品部の岩﨑央弥氏

 5月16日、熱中症対策セミナーで大塚製薬ニュートラシューティカルズ事業部製品部の岩﨑央弥氏は「近年、地球沸騰化という言葉も生まれ、2023年には40℃と体温を超えるような気温が記録された。気温が上がることで熱中症のリスクは高まり、23年は熱中症搬送者数が過去最高に迫る9万人強となった」と警鐘を鳴らす。

 セミナーでは、これからの熱中症対策として、暑熱順化(しょねつじゅんか)・水分補給・身体冷却の3つを紹介。

 このうち暑熱順化と水分補給が予防的措置となり、身体冷却が脱水状態に陥ったときの措置となる。

 熱中症は脱水状態から始まる。脱水状態で措置をとらず体温が上昇し元に戻れない致死的な障害を起こしてしまうのが最悪の事態となる。

 暑熱順化とは、暑さにカラダが慣れされることで、それには運動により体水分(体液)の貯蔵庫の役割を果たす筋量を増やすことなどが有効されるが、いくら暑熱順化をしたとしても脱水になってしまったら元の木阿弥と指摘するのは、体温と体液の研究に関する第一人者の永島計教授(早稲田大学人間科学学術院体温・体液研究室教授)。

永島計教授(早稲田大学人間科学学術院体温・体液研究室教授)
永島計教授(早稲田大学人間科学学術院体温・体液研究室教授)

 「普段の生活の中で脱水にならないように生活に気をつけるのがとても大事」と永島教授は呼びかける。

 カラダに入る水分量は2.5L。健康成人で、快適な環境で事務作業をしているような生活を想定すると、1日に2.5Lの水を食物と飲料水から摂取し、その同量を尿・大便・不感蒸泄(皮膚や呼吸などから失われる水分)で排出している。

 脱水量は、体重の減少率によって推し量られる。

 減少率3%で、口渇(こうかつ)や唇の乾燥、5%で頭痛、6~7%でめまいが起こるとされる。
 ただし、初期段階の口渇においても「脱水してある程度時間が経ってからでないと把握するのは難しく、また人間の口渇はかなりいい加減なので、何かしていたりすると気づかなかったりする」ことから、脱水の1つの指標として排尿を推奨する。

 「例えば午前中にトイレに行って、昼過ぎになってもトイレに行っていないと脱水の恐れがある。健常者は自分の尿量が大きな指標になる。色の濃い尿や強い臭い尿も注意が必要」と語る。

 高齢者は脱水になると皮膚の張りがなくなることから「介護の現場では皮膚も観察してもらうといい」という。

 地球温暖化が進み40℃を超える気候が常態化していることについては、自らの感覚ではなく、湿度・周辺の熱環境・気温の3つを取り入れた暑さ指数(WBGT)を目安にすることを勧める。
 「例えば高齢者は環境がアセスメント(評価)しにくいのでWBGTを使うといい。運動の現場に用いることも大事」と述べる。

 運動時など短時間に大量の汗をかく場合は、ナトリウムと糖の摂取も欠かせない。

 主要な糖であるブドウ糖は、腸管内でナトリウムが同時にあると速やかに吸収され、水分もそれらに引っ張られて吸収される。

 「長期的に言えば、ご飯を食べて水を飲めばいいのだが、運動や労働の現場で急性に大量の汗が出る場合は、腸管から早く吸収されるような水分摂取がとても大事。ナトリウムと糖分があるとたくさん吸収できる」と説明する。

関連記事

インタビュー特集

カキ養殖の展望を聞く〈前編〉 “殻付き”市場拡大 環境変化と効率化に対応 シーパジャパン・吉本剛宏社長

瀬戸内海で養殖カキが甚大な被害を受け、生鮮市場だけでなく加工メーカーや流通にも影響が及んでいる。こうした中、従来の養殖方法とは異なるシングルシード養殖法が注目されている。

繋げる、繋げる、繋げる たこ焼きコミュニケーション足掛かりに TKO・木本武宏さんが次のフェーズへ

STUDIO TAMUROはお笑いコンビ「TKO」木本武宏さんの活動拠点。木下さんの実妹・大岡真裕美さんが代表を務める「オフィスTAMURO」が運営し、トークライブや、YouTube番組作成スタジオとして利用してきた。昨年5月からは新たな活動として、毎月3日だけ営業する「たこ焼き店」がスタートした。

SST=“サミットの仕事が楽しい”へ 新たな競争軸を作る 服部哲也社長

――中期経営計画の進捗はいかがですか。― 服部 「良い×強い=最強」という言葉を掲げた中期経営計画「頂(イタダキ)2025」は、最終年度を1年延長して26年度までとした。

食品産業センター 荒川隆理事長に聞く 「食サス」設立でサステナ課題深掘り フードサプライチェーン全体の連携で

日本の食品産業は、国内外から調達された農畜水産物を原料として、健康で豊かな生活を送るために必要な加工食品を安定的に製造・供給する産業として発展してきた。

小川珈琲、バリスタ育成とコーヒー産地での活動に先駆的に取り組みブランド力向上 基盤強固に新事業を展開 宇田吉範社長CEOが意欲

9月1日から現職の宇田吉範代表取締役社長/CEOは、バリスタとコーヒー産地での活動に先駆的に取り組み、小川珈琲のブランド力を引き上げた立役者。