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小売CVSファミリーマート「フードドライブ」3千店に 回収ボックスをリニューアル

ファミリーマート「フードドライブ」3千店に 回収ボックスをリニューアル

ファミリーマート(FM)が地域における食品ロスの削減と食支援を目的に展開する「ファミマフードドライブ」が、2月20日で3千店を達成した。取り組みのさらなる認知向上と多くの人の参画を目指し回収ボックスもリニューアル。2月28日から順次切り替えを進めている。

「ファミマフードドライブ」は、家庭にある食べきれない食品をFM店舗に持参。地域で子ども食堂やフードパントリーなどの活動に取り組むNPOや社会福祉協議会などの協力パートナーを通じて、支援が必要な人たちに提供する取り組み。愛知県日進市の店舗が個店で実施していたものを、チェーン全体の取り組みとして広げてきた。

受け入れ対象の食品は、賞味期限が2か月以上残っていて常温保存できるもの。本格スタートした21年4月から23年8月までに店舗に寄せられた食品の合計は138・5t。2月28日現在の協力パートナーは全国計428団体を数える。

リニューアルした回収ボックスは、色覚特性に配慮したユニバーサルカラーを使用し、ボックス下部に取り外し可能な台座部分を付けた。これにより視認性を高め、設置場所についても自由度を増した。

2月29日には、3千店目となった「コレクトマーク金山駅前店」(名古屋市熱田区)でFMサステナビリティ推進部・大橋結実子マネジャー、同店・服部勉オーナー、協力パートナーの一般社団法人日本幼児食協会・小出美奈子代表理事が取材に応じた。

「ファミマフードドライブ」について大橋マネジャーは、「CVSとしていかに地域のお客様一人一人に密着した活動をしていけるか、という取り組みの一環。こういった食支援の仕組みにCVSが参画することで、国内に広がっていけばと思う。フードドライブ自体は、まだまだ一般のお客様の認知が不十分。認知度を高めるための活動をしながら、参加店舗や協力パートナーを拡大していきたい」とコメント。

服部オーナーも、「お客様に認知していただくためにも、まずは声がけが必要。また、店内での設置場所も重要。出来る限り目立つ場所を確保していきたい」とした。

日本幼児食協会は、名古屋市を中心とした食育活動や、母親や保育士・栄養士などに向けた講座・eラーニング、子ども食堂の運営などを手掛けている。

小出代表理事は、「いただいた食品や菓子は、子ども食堂で活用したり、パントリーで配布している。子育て中のお母さんも多いので、粉ミルクや子ども用のお菓子が入っているとありがたいという声もよく聞かれる。フードドライブは食品ロス低減にもつながるし、誰でも活用できるCVSで、たくさんの方に知っていただけたら」と思いを語った。

東海4県の「ファミマフードドライブ」実施店舗は愛知585店、岐阜152店、三重182店、静岡61店。愛知県が全体の2割を占め、牽引役を果たしている。

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