ローソンは、人流とともに回復基調にある中国のコンビニ事業でさらなる拡大を見通す。
エリアライセンス契約や各地でのメガフランチャイズによる出店を強化し2025 年度に1万店舗への拡大を目指していく。
「コンビニは生活インフラと言われる業態のため、景気動向には左右されにくい。また、中国の人口規模を考えれば、2025年に10,000店の計画は十分実現可能であり、中国14億人の人口を考えると、1万店は通過点に過ぎない」と竹増貞信社長は語る。
直近では、新型コロナ感染症の拡大ピークが過ぎ人流回復とともに日販が伸長。上海・北京を中心に営業黒字化が進み復調している。
コロナ下で変化した消費スタイルへの対応として、デリバリーサービスやライブコマースなどのサービスを強化したことも奏功。
店内淹れたてコーヒーや揚げ物などのカウンターフーズ、オリジナルのチルドデザートなどの販売も上向いているという。
ローソンは上海市政府から招聘を受け、1996年に現地子会社(上海ローソン)を設立し中国初の日系コンビニとして上海市に進出。2010年以降、現地子会社を設立し、重慶市、浙江省、大連市、北京市、天津市などに出店している。
2014年からは各都市で地場小売企業とのメガフランチャイズ契約を推進し、出店エリアと店舗数の拡大を加速。2023年8月に6000店舗を突破した。