「物流問題、共同でシナリオを」 関西フードマーケット・林社長

関西フードマーケットの上期は客単価の上昇に加え、第2四半期には客数も伸長し増収。粗利改善と販管費の抑制が進み、増益となった。林克弘社長は決算会見で上期の総括と物流課題を含めた今後の取り組みについて次の通り語った。

【上期の総括】

イズミヤ・阪急オアシスは2年かけて取り組んだオペレーション改革の効果が徐々に出てきた。関西スーパーマーケットはオペレーションを磨き上げるとともに、集客にこだわった施策と販管費のコントロールで増益となった。

値上げの影響で1点単価は5~7%上昇し、点数は上回ることがなかったが客単価が上昇。その上で客数が回復し、増収となった。曜日販促の恒例化など集客の施策を行った。デリカの強化、重点販売商品の取り組みが売上総利益率の改善につながった。

【下期の取り組み】

売上と経常利益に大きな変化はないが、前年に比べイズミヤで3店、関西スーパーで1店閉鎖している。それを鑑み、いかに集客を増やしていけるかが大事。売上はイズミヤの方が弱含みで動いており、関西スーパーは堅実に伸ばしている。しっかりコントロールしながら、次のシナジーを出していきたい。

【物流課題に対して】

生活防衛意識は根強く、原材料の値上げや人の確保など食品SMを取り巻く環境は厳しい。物流問題も大きな課題として捉えている。トラックの積載量、稼働率、店舗での受け取りや品出しまですべてがつながっている。パートナー企業と共同でシナリオを作らなければならない。

イズミヤ・阪急オアシスと関西スーパーマーケットがともに取り組める部分もある。受ける側の店舗オペレーションをどう変えるかテストしながら、計画的に進めていきたい。