多彩な選別を可能にする“モジュラー式“設計 インダストリー4・0に基づきDX化推進 トムラソーティング

トムラソーティング(TEL048-829-9081)は、ノルウェー・アスケルに本社を置く、M&Aなどで欧州の最高水準の「光学式選別」技術を蓄積したトムラグループの一事業部門で、飲料容器自動回収の「コレクション」、廃棄物を選別して再生可能な資源とする「リサイクル」、そして、農作物の高精度な等級付け、異物選別、皮むき、分析技術を提供する「フード」の3事業部門で構成。

現在、野菜・果物・ドライフルーツ・ナッツ・ジャガイモ・穀物などの食品選別装置に関しては、グループ全体では世界で1万5千台が稼働、日本では約210台が稼働している。

この世界的な実績の上に立ち、食品業界においては、生鮮食品および加工食品向けに、グローバル市場で培った近赤外線(NIR)をはじめとするセンサーベースの光学端末を組み合わせた「自動選別装置」のリーディングメーカーであり、ポテト・生鮮野菜向け「スチームピーラー」のトップメーカーとしても知名度が高い。

同社の自動選別装置は、生鮮野菜、ドライフルーツ、ナッツなどの選別において、各種センサーやカメラのフレキシブルな付け替えで、生産ライン各工程での多彩な選別を可能にする“モジュラー式”設計になっているのが他社にない特徴である。これにより、マイナーチェンジによるバージョンアップも可能で、機械寿命を伸ばすことができる。

また、「HACCPに対応する衛生性」「CIP洗浄可能な防水性」「断熱性」などを備えた“堅牢性”に対する評価も高い。日本は食材の輸入が多く、輸入先で異物選別を行っているにもかかわらず、さらに選別を細かく行う傾向が強い。その意味でも、同社の守備範囲の広い“自動選別システム”は大きな力を発揮する。

同社は、食品選別について世界中に42拠点のテストセンターや日本支社を置き、ドライフルーツやナッツの本拠地である米国・カリフォルニアと、フード事業本部のあるベルギー・ルーベンに大規模なテストセンターを擁し、販売を拡大している。また、アイルランドには、世界的に大きなシェアを占める、蒸気圧で皮を瞬時に剥く「スチームピーラー」の一大拠点を置くなど、「選別」関連に特化したグローバルな展開を際立たせている。

さらに、同社の選別機は欧州で提唱されている「インダストリー4・0」に基づいて設計されており、DX化によるデータ集積などが可能である。そのため、異物混入の頻度や歩留りなどのデータ集計ができ、異物混入が発生した場合のトレーサビリティも容易にする。

野菜には生鮮と冷凍があるが、その製造プロセスごとに虫も含めプラスチックや毛髪など除去するものが多様で、従来は洗浄、カット、パッキングといったパートごとに多くの人手をかけて目視選別していたが、それを選別装置に置き替えるため、機種と使用する光学端末が異なってくる。

そのため、同社はコンサルティングをした上で、ユーザーによって異なる様々な異物の混入防止はもちろん、省人化や生産効率向上の要求に細かく応えるトータルな「選別システム」の提案を行っている。多彩な機種の一部を次に紹介する。

海外導入事例 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
海外導入事例

【TOMRA 5A】食品安全の保証、生産量の向上、ランニングコストの削減など主に生産農家の多様な要求に対処。主な特徴は、ジャガイモや人参などのホール型の農産物から、フィンガータイプの除去装置で石や土塊、トウモロコシの芯、木、茎、プラスチック、ガラスなどを効果的かつ高速で除去する。ジャガイモは、緑色の毒素部分を検知・除去でき、他の追随を許さない高品質のジャガイモ選別制御を実現。合格品を回収すると同時に異物と不合格品に選別する。残りの不合格品の製品は、再度皮むきラインやトリミング(前処理)ラインに送ることができる。

【TOMRA 5B】ベルト式光学選別機。複数のセンサーと新しい高度な形状アルゴリズムを導入したオブジェクト処理により、大量生産の流れにおける個々の欠陥を明確に検出する。スマートなサラウンドビューカメラ技術による革新的な360度検査は、製品品質を向上させ、確実かつ迅速に異物を除去し、非常に効率的な選別プロセスを実現する。また、迅速かつ効率的な洗浄プロセスを可能にし、隅々まで洗浄できるため、廃棄物が蓄積されにくくなる。

【TOMRA 5C】自由落下式光学選別機。マシン・ディープラーニングベースのAIを搭載し、オペレーターフレンドリーで容易な操作性を実現。TOMRA独自のBSI(生体認識システム)センサーと特殊レーザー端末の組み合わせで、外観や色見で判別しずらい不良を高精度に検知・除去する。

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