東海漬物 浅漬の価値向上に挑戦 概念覆す新感覚商品を投入

漬物大手の東海漬物は浅漬の価値向上に向けて、これまで市場になかった新たな商品の開発に着手している。この第1弾として、そのまま食べても、料理にしてもおいしく食べられる惣菜感覚の浅漬を9月より関東限定で発売する。新感覚浅漬の売場定着を図り、売場とメーカーの共通課題である浅漬の単価アップにつなげる。

今回、「ご飯はもちろん、ひと手間加えて食卓のメインになる浅漬」をテーマに、料理へ汎用できる新ジャンルの浅漬を開発した。あんかけ風の「うま塩ダレ白菜」と回鍋肉風の「辛みそダレきゃべつ」は通常の浅漬とは異なり、野菜にタレを絡めて、仕上げにごま油を使用した。様々な料理にアレンジできる、今までの概念を覆す新感覚の浅漬だ。

「うま塩ダレ白菜」は白菜、にんじん、にら、大豆ミートに醤油や魚介エキスを使用したタレを絡めた。中華だし風味の味付けと大豆ミートによってボリューム感を出した。おかずの一品として、また商品を温めてご飯にのせ、丼にしてもおいしく食べられる。

「辛みそダレキャベツ」(東海漬物) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
「辛みそダレキャベツ」(東海漬物)

「辛みそダレきゃべつ」はキャベツ、にんじん、にらに、コチュジャンとみそを使用したタレを絡めた。そのまま食べるのはもちろん、豚肉や厚揚げと一緒に炒めることで、ご飯や酒に合うおかずになる。2品とも賞味期間は16日、標準小売価格は本体248円。

浅漬はキムチと並ぶ漬物の大ジャンルで、キムチと合わせて漬物市場の半分を占める。しかし、浅漬のメーンである白菜漬は低価格が常態化し、陳腐化が否めない。加工度の低い浅漬の価値向上は難しいが、単価アップに向けて量販店から有力メーカーへ「浅漬の価値を上げてほしい」と要望が出ている。

東海漬物は「きゅうりのキューちゃん」「こくうまキムチ」で知られる漬物大手で、キムチや沢庵市場をリードしている。近年は浅漬に力を入れ、「ぷち!浅漬」「白だし仕立て 割烹白菜漬」「うま味きゅうり」で浅漬市場でも徐々に存在感を増している。価値ある商品の市場投入により、浅漬の価値向上という難題へ果敢にチャレンジする。

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