いま「無糖チューハイ」が熱い。市場を牽引するキリンビールでは7月4日、その名も「『無糖チューハイがトレンドへ!』氷結®無糖好調発表会」を開催。「キリン 氷結無糖」の好調ぶりとともに、RTDの新トレンドをアピールした。
20年10月発売の「氷結無糖」は、RTD市場が前年比97%と停滞した昨年の販売数量も171%と高成長を遂げた。発売3年目の今年も5月までの販売数量は前年同期比約5割増。まさに絶好調だ。
「理由を分析すると、大きく2つ」と説明するのは、RTDカテゴリー戦略担当カテゴリーマネージャーの松村孝弘氏。コロナ禍を経て心と身体を気遣う意識が高まり、カロリーを気にせず食事に合うすっきりしたおいしさを求めるニーズに「氷結無糖」が合致。さらにビール類の酒税改正が進むなかでも税率が据え置きとなるRTDを、ビール類と併用するユーザーが増えていることも追い風だ。
「氷結無糖」の発売後、市場には変化も起きているという。
「商品名に『無糖』を掲げるチューハイが増え、市場は右肩上がり。ストロング系やレモンサワーのトレンドを経て、無糖チューハイが第3次トレンドになっている」(松村氏)。
ブランドマネージャーの加藤麻里子氏によれば、商品名に「無糖」を冠するチューハイの販売量(㎘)は昨年までの2年間で2.5倍に増加した。
今月から新フレーバーを投入。「シークヮーサー ALC.7%」を11日に発売した。「氷結無糖」らしい飲みやすさはそのままに、シークヮーサーならではの酸味、果皮を感じさせるほのかな苦みで飲みごたえを高めた。
新ラインアップが加わった「氷結無糖」は今年、好調だった昨年を約8%上回る1千800万ケースの販売を計画。無糖チューハイトレンドをさらに盛り上げる。
発表会には、CMに出演する俳優の高橋一生さんも登場。
「今回のテーマは『氷結無糖』が世間から見つかってしまった!というもので、それを演技で表現した。発売当初からCMに出ているので、自分の息子が巣立っていくような感覚」と語る高橋さん。
この日は「キリン公式 無糖チューハイアンバサダー」に就任し、認定証として巨大名刺を授与された。