10 C
Tokyo
7.8 C
Osaka
2025 / 12 / 09 火曜日
ログイン
English
加工食品乳製品・アイスクリーム明治ブルガリアヨーグルト「脱酸素低温発酵法」に表彰 伝統のおいしさを大量生産化

明治ブルガリアヨーグルト「脱酸素低温発酵法」に表彰 伝統のおいしさを大量生産化

明治は、「明治ブルガリアヨーグルトLB81 プレーン」「同 脂肪0」などの生産で使用する「脱酸素低温発酵法」が公益社団法人発明協会の「令和5年度全国発明表彰」で発明賞を受賞したと公表した。

同発明は、それまで難しかったブルガリアの伝統的なプレーンヨーグルトのおいしさを持つヨーグルトの大量生産を可能とし、ブルガリアの伝統的なプレーンヨーグルトのまろやかな味わいを広く一般に普及させることに貢献した点や、低脂肪ヨーグルトでも濃厚感を実現し、健康的でおいしいものを食べたい消費者ニーズに応える商品を提供している点などが評価された。

一般的に38℃程度の低温発酵で作る伝統的なヨーグルトはなめらかでコクがあるが、牛乳中のたんぱく質が凝固してできる「カード」の形成が不十分で軟弱なことから、輸送時の振動などで崩れてしまい工業的に大量生産するのが困難だった。

「明治ブルガリアヨーグルト」は、ブルガリア菌とサーモフィラス菌の2種の乳酸菌が互いの生育を促進する『共生作用』によって発酵させるが、明治はこの共生作用に酸素が大きく関与していることを見いだし、その性質に着目した「脱酸素低温発酵法」を用いることで、低温発酵でも輸送時に崩れないしっかりとしたカードを形成できるようになったという。

発明の詳細は次の通り。

▽発明名称=ヨーグルトの脱酸素低温発酵法
▽対象特許=特許第3666871号
▽受賞者=明治研究本部技術研究所次世代ものづくり研究部エキスパート堀内啓史、商品開発研究所発酵開発研究部井上暢子、元明治乳業折居直樹

関連記事

インタビュー特集

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。

J-オイルミルズ春山社長 次元の異なるコスト環境 油脂、価格引き上げ急ぐ

J-オイルミルズの春山裕一郎社長執行役員CEOは、油脂のコスト環境が悪化する中で、「価格改定の浸透を急ぐ」方針をあらためて強調した。

新潟・葵酒造、2年目は自社栽培米で仕込む 「Domaine Aoi」始動 「日本酒になじみがない方にも」青木代表

「飲むことで幸せを感じられるような日本酒を提供していきたい」と話すのは葵酒造(新潟県長岡市)の青木里沙代表取締役。昨年冬、JR長岡駅からほど近い場所に位置する創業160年超の旧高橋酒造から事業を引き継ぎいだ。

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。