人手不足をサポート! ニチレイフーズ “美味しさ”で需要開拓 今期、米飯強化に注力

ニチレイフーズは、業務用冷凍食品のリーディングカンパニーとして、「食の多様化」や「人手不足」などの環境変化に応えるとともに、商品開発においては「美味しさの追求」を重点テーマに掲げている。2023年度は新工場が稼働した米飯カテゴリーの強化に注力。業務用事業部商品部の山本浩司氏は「さらに美味しくなった『特撰中華直火炒めチャーハン』を7月からリニューアル発売する。秋以降に向けても新施策で活性化していきたい」と意気込む。

ヒット商品で市場を牽引

時代を遡ると、同社は業界の先駆けとなる商品を数多く開発してきた。かつては冷凍野菜の簡便調理を実現した「そのまま使える」シリーズ、鉄鍋を使い直火で炒めた「特撰中華直火炒めチャーハン」などがヒットし、近年も有名シェフ監修で付加価値を高めた「Chef’s specialite®(シェフズ・スペシャリテ)」シリーズ、揚げるだけで天ぷらが作れる「衣付き」シリーズ、野菜たっぷりの具材とソースをセットにした「Vegedelica®(ベジデリカ)」シリーズなどを上市した。

「特撰中華直火炒めチャーハン」さらに品質向上

業務用事業部の山本浩司氏(ニチレイフーズ) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
業務用事業部の山本浩司氏(ニチレイフーズ)
山本氏は「商品を開発する上で美味しさの追求はもちろんのこと、外部環境の変化にいち早く対応できるかも重要。現在は『食の多様化』『利便性』『健康感』『パーソナルユース』などがキーワード」と話す。

23年7月、『特撰中華直火炒めチャーハン』をリニューアル発売する。商品特長の本格的な炒め感を一段とアップさせ、コメのパラパラ感や全体の香ばしさを高めた。具材の焼き豚をさらに美味しく改良したこともポイント。約115億円を投じてグループ会社のキューレイ(福岡県宗像市)に建設した新工場で製造する。

山本氏は「これまで培ってきた直火で炒める製法をブラッシュアップし、より中華の料理人が振るう鉄鍋の中に近い状態を再現した」と自信をのぞかせる。「秋以降には従来にないハイスペックな新商品の発売も検討中。23年度は米飯を盛り上げる1年にしたい」。

既存品では、総菜やお弁当向けに「ベースチャーハン(炒め卵入り)」「ベースピラフ(野菜入り)」などの販売が好調だ。ユーザーがトッピングで自由にアレンジでき、メニューの付加価値を高められる点が支持されている。

「究極の唐揚げ(あごだし醬油)」(ニチレイフーズ) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
「究極の唐揚げ(あごだし醬油)」(ニチレイフーズ)

「究極の唐揚げ」手作りから切り替え進む

23年春の新商品「究極の唐揚げ」(あごだし醤油・にんにく醤油)が好スタートを切った。最大の特長は「誰が食べても業界№1と言っていただける美味しさ」(山本氏)を目指したこと。外食店を中心に採用が進みつつあるが、もっとも多いのは手作りからの切り替えだという。「理想の品質を実現するため配合や製法など徹底的にこだわった。調理の代替で現場の人手不足にも貢献できている。冷凍唐揚げの新たな需要開拓につながった」。

一方、22年秋から業務用でパーソナルユース商品の展開を開始した。トレー入りで和洋中の多彩なメニューをラインアップする。現状は従業員食堂の夜勤向けやレジャー施設などからの引き合いが多い。「業務用と家庭用の境い目がない商品。厨房設備を使わなくても冷凍庫と電子レンジがあれば利用できる。新しいお客様との接点づくりを期待している」(山本氏)。

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