CPTPP加盟のチリ 豚肉の対日輸出拡大に弾み チリポーク ドミンゲス会長に聞く

チリポーク(チリ食肉輸出協会)のホアン・カルロス・ドミンゲス会長がこのほど来日。5月16日に都内で実施したセミナーに出席し、チリ産豚肉の対日輸出拡大に向けて業界関係者らにアピールした。

チリが日本へ豚肉の輸出を開始してから今年で24年。この間に日本は同国にとって取引額100億ドルを超える第4の貿易相手国となり、豚肉輸出総額のうち18%を占める日本は中国、米国に次ぐ3位の輸出先だ。

セミナーを前に取材に応じたドミンゲス氏は、チリの豚肉生産における最大の特徴として、生産量の大半が輸出されていることを強調。

「他の国ではまず国内向けに出荷し、残りを輸出に回している。だがチリ産豚肉は基本的に輸出用に生産され、国内も出荷先の一つという位置づけ。私たちは品質に焦点を当てることで世界市場を開拓。各国の厳しい輸入基準をクリアし、品質で競争を行ってきた」。

国土を海や山脈に囲まれるチリは周囲の環境から隔絶され、家畜の疾病をもたらす病原体や汚染物質の侵入リスクが低いのも特徴。地理的に離れている日本へは豚肉は冷凍での輸出のみだが「強みは顧客の要望にフレキシブルに応えられること。特別な部位への要求にも柔軟に対応できる」(ドミンゲス氏)とアピールする。

チリは今年2月、日本を含む11か国が加盟する環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的協定(CPTPP)に加盟。豚肉に関しても特恵関税による日本への輸出が可能となり、一層の市場拡大へ機運が高まる。「日本のお客様からも、CPTPPに加盟できなければカナダやメキシコなど他の豚肉生産国との競争に勝てなくなるのではとの心配をいただいていたので、加盟はとても良いニュース。こうした国々とも同じ土俵で戦えることになる。貿易上の一大転換点になるだろう」と期待を寄せるドミンゲス氏。

「今後も私たちは、量を追うのではなく品質重視を貫く。今回の加盟を機にお客様とさらに長期的な関係を築き、より良い品質の豚肉を提供していきたい」と語る。

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