「ラー博スゴメンラボ」 三者のこだわりがタッグ 新しいカップ麺体験

新横浜ラーメン博物館(横浜市)は、新たなオリジナルカップ麺作りを体験できる「ラー博スゴメンラボ」を4月25日にオープンさせた。

麺・スープ・具材・容器・フタを自由にカスタマイズ可能。ノンフライカップ麺「凄麺」ブランドを展開するヤマダイ、真空フライヤー技術を持つアトラステクノサービスの協力を得て実現。このほどプレオープン体験会を開き、岩岡洋志館長は「若手社員のアイデアが発端の『たこさんウインナー』をはじめ、ユニークな具材やスープが楽しめる」とアピールした。

来年3月に迎えるオープン30周年記念に向け企画された。麺・スープ・具材はヤマダイが供給(プレミアム具材など一部除く)。大久保慶一社長は「ノンフライカップ麺『凄麺』ブランドは2001年に商品化し、今では大変多くのファンに親しまれている。開発当時、街のラーメン専門店で食べるゆでたての麺に近づけるべく、従来の即席麺の製法をすべて見直した。その後も品質改良など挑戦を続け、現在は全国各地のご当地ラーメンを数多く商品化させていただいている」とし、今回の企画については「(ラーメン博物館からコラボを打診され)われわれはインスタントラーメンの世界で事業を行っているが、日ごろからテーマパークで飲食店のプロと関わっている方々と組めば面白いことができると考えた」などと話した。なお、19年まで「ニコニコ超会議」にブース出展し好評だったオリジナルラーメン作りのノウハウも生かした。

(左から)大久保社長、岩岡館長、鯛代表取締役 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
(左から)大久保社長、岩岡館長、鯛代表取締役
アトラステクノサービスは、岩岡館長が大久保社長を通じて具材の「たこさんウインナー」などの製品化を依頼した。鯛かおる代表取締役は「真空フライヤーはこれまで菓子類を中心に使われてきたが、今回のように具材で利用されるのはわれわれも望んでいたこと。技術を発揮する機会を与えていただき感謝している」と語った。真空フライヤーは、圧力を下げた真空下では沸点が下がる原理を生かし、素材を低温の油で揚げ乾燥させるというもの。本来の色や風味、栄養価が損なわれない特性を持っている。

「ラー博スゴメンラボ」は、麺5種、スープ10種、具材全21種、容器2種から自由に組み合わせを選べる。フタのデザインには自分が撮影した画像も使用できる。参加費は1個540円(税込)。プレミアム具材(たこさんウインナー、ハンバーグ、だて巻きなど)は別途費用。注文はスマホでQRコードを読み込み専用ページから。

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