ネスレ日本 ネスレ ヘルスサイエンス カンパニーは栄養補助食品の「アイソカル ゼリー ハイカロリー」シリーズで誤嚥(ごえん)防止を目的とした表示許可を取得して同シリーズの訴求を強化していく。
具体的には、同シリーズ10製品が「特別用途食品 えん下困難者用食品 表示基準Ⅱ」(口の中で少しつぶして飲み込める性状のもの)にて日本で初めて“誤嚥防止を目的としたえん下困難者に適した食品”との表示許可を取得。表示を記載した製品を3月中旬から順次発売している。
同シリーズは2009年の発売以来、医療・介護現場で最も使用されているカップゼリーとしてプロの現場で高評価を得ており、今回の表示許可取得で在宅介護への領域拡大を加速させる。
3月14日、発表した中島昭広カンパニープレジデントは「カップゼリーの栄養補助食品の領域でネスレは日本国内トップシェアを握る。これまで主に病院や介護施設だけで使われることが多かったが、ここ数年でいうと在宅で使われるケースがとても増えている」と語る。
今回、表示許可を取得したポイントについて、池ヶ谷淳貴マーケティング&メディカルアフェアーズ統括部ONS(経口栄養補助)グループグループマネジャーは「柔らかさ・まとまりやすさ・べたつきにくさ――の3つのポイントが国の定める許可基準をクリアした」と述べ、今回の表示許可取得を他の特別用途食品・えん下困難者用食品との差別化ポイントにしていく。
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「アイソカル ゼリー ハイカロリー」は、66gの手のひらサイズのカップで150kcalのエネルギーとたんぱく質3gが補給できるように仕立てられている。
「食べきりサイズの小容量設計が特徴の1つで、他の食品で150kcalを摂取しようとすると、6枚切り食パンでは約1枚分、おかゆでは1杯分、りんごでは1個分・約300gにそれぞれ相当する」と説明する。
そのほかの特徴としては、洋風シリーズ5品、和風シリーズ5品、フルーツシリーズ2品の計12品の豊富なラインアップや、飲み込みに配慮した物性を挙げる。
飲み込みに配慮した物性については、食べ物を飲み込む直前まで噛んで加工した状態である食塊(しょっかい)の状態と、適度な弾性とすべりのよさという通過性をバランスよく調整することで適切な食塊状を実現している。
なお12品の残り2品(黒ごま味・プリン味)についても同様の表示許可取得に向けて手続きを進めているという。
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