井村屋×福寿園 老舗2社の強力タッグで世界へ 「あずきバー抹茶」など発売

小豆製品を扱う三重県の老舗「井村屋」と抹茶などを取り扱う京都府の老舗「福寿園」が2月22日、共同して新商品を開発していることを発表した。3月1日には冷凍和菓子「4コ入抹茶クリーム大福(つぶあん)」、13日にはあずきバーシリーズの宇治金時バーを「あずきバー抹茶」としてリニューアル。さらに、抹茶味の新商品やリニューアル商品を計画している。

「井村屋」は1896年に和菓子屋として井村和蔵が創業し、人気のあずきバーシリーズをはじめ、赤飯の素、豆腐、日本酒、防災食のえいようかんなどを展開している。一方、「福寿園」は、1790年に京都・山城で福井伊右衛門が創業。貿易茶の産地問屋として発展。京都駅に直売1号店を出店したほか、全国の百貨店や駅ビルなどに店舗を拡大している。

「あずきバー抹茶」(井村屋/福寿園) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
「あずきバー抹茶」(井村屋/福寿園)

あずきバーなどをアメリカ、中国、マレーシアで展開する井村屋の浅田剛夫会長らと日本茶や抹茶を世界に広げていきたい福寿園の福井正興社長が取引先の紹介で知り合ったことがきっかけ。常温や冷凍、チルド、加温など様々な温度帯の商品を展開している井村屋は、抹茶の加工技術に長ける福寿園の協力を受け、さらにレベルアップした抹茶製品を開発し世界に広げていくことを目指している。

新商品の「4コ入抹茶クリーム大福(つぶあん)」は、保存期間が1年と長く、電子レンジで解凍できる進化系和菓子として展開しているシリーズ。春夏の新茶のシーズンに需要が高まる「抹茶」を使用したクリームを包んだデザート風の大福。宇治抹茶を3.5%配合した抹茶ホイップは、ほどよい苦みとうまみ、大福の甘さとおいしさの調和がとれた一品に仕上がっている。

「4コ入抹茶クリーム大福(つぶあん)」(井村屋/福寿園) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
「4コ入抹茶クリーム大福(つぶあん)」(井村屋/福寿園)

あずきバーシリーズの「宇治金時バー」は、特に海外では名前から味がイメージしづらいという課題があった。今回のリニューアルに合わせて宇治金時バーを「あずきバー抹茶」、ミルク金時バーを「あずきバーミルク」として改名することで海外での認知度を高めていきたい考え。

「あずきバー抹茶」は、宇治抹茶の上品な香りと旨味が感じられ、ミルクを加えることでコクが増している。秋冬でも楽しんでもらうため、口当たりをやわらかく仕上げた。

浅田会長は「高い製茶技術であずきをレベルアップさせるには福寿園しかない。海外、特にアメリカで抹茶は健康性などで高い評価を受けている。日本の特色を感じる商品で、北米市場をはじめ、中国・香港に続き台湾などでも拡大していきたい」と話し、福井社長は「和の甘味の井村屋と世界に広がる茶の福寿園。それぞれのトップメーカーが協力し、一段階上の味に仕上がっている。ぜひ手に取ってもらいたい」と話している。