明治はこのほど、中国における5か所目の生産拠点として、明治乳業(天津)有限公司の稼働を開始した。牛乳・ヨーグルトなどチルド商品の生産体制を約2倍に強化し、市場のニーズに合わせた新たな商品も生産予定。中国国内での供給体制を強化する。
同社は中国で牛乳・ヨーグルト、アイスクリーム、菓子、栄養、業務用の各事業を展開。牛乳・ヨーグルトについては明治乳業(蘇州)有限公司の1拠点で生産し2013年から販売開始しているが、チルド商品は賞味期限が短いことから供給エリアが限られていた。今回の新工場稼働で中国北部エリアへの供給拡大が可能となる。
中国では常温で長期保存可能なロングライフ牛乳が主流だったが、近年おいしさに対する評価や安心・安全、健康ニーズの高まりからチルドの牛乳が拡大しており、ヨーグルトもさらなる市場拡大が予想される。
明治は、「今後も幅広い地域のお客様に、当社が培ってきた技術やノウハウを生かした安全でおいしい牛乳、ヨーグルト、お菓子やアイスクリームなどの食品をお届けする」としており、同工場のほか、中国で牛乳・ヨーグルト・菓子を製造する明治食品(広州)有限公司、菓子・アイスクリームを製造する明治制果食品工業(上海)有限公司も今年稼働予定となっている。「伸長する中国市場において、新市場の開拓と新たな付加価値商品の提供を加速させる」(同)などとしている。