11.5 C
Tokyo
14.6 C
Osaka
2025 / 12 / 19 金曜日
ログイン
English
飲料系飲料「カルピス」由来の「届く強さの乳酸菌W」が睡眠市場を開拓 2022年販売実績222%で過去最高記録

「カルピス」由来の「届く強さの乳酸菌W」が睡眠市場を開拓 2022年販売実績222%で過去最高記録

 アサヒ飲料の「届く強さの乳酸菌W(ダブル)」が睡眠サポート食品市場を開拓している。
 2022年販売実績は前年比222%の107万ケースとなり過去最高を記録した。
 
 同商品は、1919年の「カルピス」発売以来、100年以上にわたる乳酸菌研究から生まれた「カルピス由来の乳酸菌科学」シリーズの1つで、心理的なストレスを和らげ睡眠の質(眠りの深さ)を高めるのに役立つ機能と腸内環境の改善に役立つ機能があることが報告されているガセリ菌CP2305株を配合した乳性飲料(機能性表示食品)。

 好調要因について、7日開催された事業方針説明会で米女太一社長は「睡眠の領域について高い関心が集まったという実態があったと思う。これにはコロナ禍の環境も後押ししたかもしれない。あとは『カルピス』由来の乳性飲料ということで、お客様に安心して飲んでいただけたのではないかとみている」と述べる。
 
 昨年は、睡眠への関心の高まりを背景に、積極的なマーケティング活動とアイテム増が奏功したとみられる。
 昨年4月には100mlサイズに加えて、コンビニと自販機で200ml商品を全国発売。200ml商品の乳酸菌の量は100ml商品と同様で、200ml商品は飲み物としてのおいしさを訴求してユーザーの拡大に貢献。飲用シーンもの拡大にも寄与して、中食時や“ながら飲み”などの間食時間帯でも購入されているという。

 この手応えを受け、今年は200mlサイズを量販店やECを含む全業態で販売していく。

 マーケティング活動としては昨年、ホテルや旅館などへの睡眠サポート提案として期間限定でサンプリングを実施したほか、長澤まさみさんを起用したTVCMの全国放映を実施した。

 今年も商品の認知拡大や商品理解の促進に取り組む。
 坪野達也執行役員マーケティング本部長は「売場・ホテル・職場で70万人に向けた大規模サンプリングで睡眠体験を創出していく」と意欲をのぞかせる。

 なお、富士経済HBフーズマーケティング便覧2022によると、睡眠サポート食品市場は2015年4月の機能性表示食品制度の開始以降、睡眠サポートに関する機能をわかりやすく明記した食品が多く発売されるようになり市場拡大が続いている。
 21年は15年比で約18.7倍に拡大。特に20年以降はコロナ禍によるセルフケア意識の高まりで睡眠やストレス対策に注目が集まり21年は前年比175%(市場規模見込み約281億円)と成長が加速している。

関連記事

インタビュー特集

米国の認証機関として、米国輸出への総合支援に自信 認証だけでなく、企業の社会的信頼を高める仕組みづくりもサポート ペリージョンソン ホールディング(PJR) 審査登録機関

ペリージョンソン ホールディング(TEL03-5774-9510)は、ISO認証、ビジネスコンサルティング、教育・研修事業を通して顧客のサステナビリティ活動の普及に尽力。

国際的情報豊富な感覚で審査を展開 細分化したフードセクターに精通した審査員多数 SGSジャパン(SGS) 審査登録機関

SGSはスイス・ジュネーブに本拠を置き、試験・検査・認証機関としては世界最大級の規模である。世界115カ国以上に2500以上の事務所と試験所を有し、各産業分野における検査や試験、公的機関により定められた規格の認証などを行っている検査・検証・試験認証のリーディングカンパニーである。

キンレイ「鍋焼うどん」、さらにおいしく進化 自社工場でかつお節を削り出した理由とは 50年のこだわり脈々と

キンレイの冷凍具付き麺「お水がいらない」シリーズが販売好調だ。2010年に立ち上げ、昨24年までに累計2億食以上を販売している。

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。