アサヒグループ食品 サステナビリティを根幹に 強みの「多刀流」で価値提供

アサヒグループ食品は1月26日、2022年12月期業績予想を売上高1千277億円(1千259億円)、事業利益123億円(114億円)の増収増益と発表した。「ミンティア」や「1本満足バー」「アマノフーズ」など主力ブランドがすべて伸長したことを理由に挙げた。

事業方針説明会の中で代表取締役社長川原浩氏は、23年の事業方針を「サステナビリティを事業のど真ん中に置く」と宣言し、様々なライフステージに寄り添った商品をもつ“多刀流”の企業として、「おいしさ+α」の価値を提供し、社会課題の解決に貢献すると語った。

「健康」「環境」「人」「コミュニティ」をマテリアリティに掲げ、健康マテリアリティを事業活動そのものと位置付けた。

「健康」では、「手軽でおいしい食事とゆとりの創出」「栄養や食生活に役立つ情報提供」「からだの健やかさ」「グループ素材を活用した健康提案」をテーマに取り組み、商品やサービスを通じて創出した「ゆとり時間」と「情報提供を通じてお客様に寄り添う人数」を設定した。

「ゆとり時間」については、ベビーフード、介護食、フリーズドライを利用することで、同様の食事を調理した場合と比較して時短が見込めることから、家族団らんや心のゆとりなど豊かな時間を提供できるとし、30年までの目標を1億時間としている。「お客様に寄り添う人数」として、これまで取り組んできた乳幼児向け栄養相談活動や介護セミナーに加え、育児支援アプリ「わこちゃんアプリ」を通じて、妊娠中から子育て中の情報提供や、アプリでは栄養士とのオンライン相談の実施も予定しており、目標は10万人。

「健康」の取り組みでは、「ミンティア」「ディアナチュラ」やカップスープなどで、容器の薄肉化や、付属スプーンやふたの廃止などでプラスティック使用量を削減。30年までに19年比で25%排出抑制、食品廃棄物発生量50%削減を目指す。

なお、23年の主力ブランドの目標値を、「ミンティア」前年比8%増、「アマノフーズ」7%増、「1本満足バー」2%増、「ディアナチュラ」4%増、「和光堂」7%増、「バランス献立」7%増とし、設備投資は23~25年で約148億円を計画している。

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