日本初の「手延べうどんキット」 伝統製法を岡山から世界へ かも川手延素麺が開発

かも川手延素麺(岡山県浅口市)は日本で初めての「手延べうどん体験キット」を開発した。同社は以前から、手延べ製法を次代に伝えるために体験教室を開いていたが、コロナ禍以降は開催が難しくなっていた。こうした中、「より多くの人に伝統の手延べ製法を伝え、業界全体を盛り上げたい」(藤原雅美専務)と家庭で体験できるキットを商品化した。

キットには麺生地(200g・約2人前)としおりが入っており、家庭にある菜箸やハンガーを利用し手延べうどんを作る。来年3月ごろの発売を目指し、1月31日までCAMPFIREでクラウドファンディングを実施している。

藤原雅美専務の話

うどんと言えば手打ちうどんのイメージが強く、手延べうどんはまだまだ知られていない。さらに、岡山県が手延べうどんの生産量日本一という事実もあまり知られていない。

今回のキットを通じ、手延べうどんを身近なものに感じてもらいたい。家族や職場の仲間と一緒に作るコミュニケーションツールとしても活用できる。伝統製法で作ったうどんは食感と喉ごしが良く、毎日食べても飽きないと自信を持っている。世界的な和食ブームの流れに乗り、手延べうどんを世界に知ってもらう機会とし、自慢の手延べうどんを岡山から世界に広げたい。