「マリンフードUSA」設立 米国市場を強化 チーズやバター販売へ

マリンフードは11月1日付で「MARIN FOOD USA Inc.」を米国デラウェア州に登記し設立した。

事業拠点はカリフォルニア州トーランス(Torrance)に登録し、今後、カリフォルニア州など西海岸を中心に米国市場を強化し、主力の家庭用チーズやバター製品などを販売していく。社長は吉村直樹マリンフード社長が兼務している。

マリンフードの直近売上高は291億円(21年12月期)で、うち海外は約1%で東アジアが多い。米国は少ないが、近年は、バターでは珍しい燻製タイプの「燻製バター」やキャンディチーズが好評を得ている。

特に米国向けに販売している「燻製バター227g」は、世界最高のテクニカルチーズやバターなどのコンテストと言われ22年3月に米国で開催された「第34回World Championship Cheese Contest(WCCC)」のバターフレーバー部門で金賞を受賞した逸品。

吉村社長は今後について、「まずは市場開拓に注力する。主力のチーズ、バターをはじめ現在、日本で好評の植物性チーズ『スティリーノ』の販売も視野に展開していきたい」と抱負を語った。