中間層にあえてイチゴを入れないナポレオンパイが復活 新・焼菓子「ボン・ナポレオン」ともに「アマンド」発信強化

 キーコーヒーのグループ会社であるアマンドは16日、東京駅にナポレオンパイの専門店「アマンド東京」をオープンして「アマンド」ブランドの発信を強化していく。

 15日内覧会で取材に応じたアマンドの勝俣勉社長は「コロナ禍で飲食業態がまだまだ厳しい状況にあって先行きが見通せない中で、新たな一歩を踏み出すべく物販の直営1号店をオープンした」と意欲をのぞかせる。

アマンド東京は、昭和バブル期の1980年代に「アマンド」の店舗で人気を博した生ケーキ・ナポレオンパイの専門店を復活させたものとなる。

アマンドの勝俣勉社長 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
アマンドの勝俣勉社長

 「パイ菓子は幅広い層に好まれ安定的に推移している。特にパイ菓子ブームというわけではないが、当社としては長年やってきたものを再度お披露目して逆にブームにしていきたい」という。

 アマンド東京のナポレオンパイの特徴は、パイの中間層にあえてイチゴを入れず、発売70周年を超えるアマンドの看板メニュー「リングシュー」で培った特製のカスタードクリーム入れて「素朴感を打ち出した点」にある。

 ナポレオンパイと並ぶ看板商品が「ナポレオンパイを何とか焼菓子にしたい」との思いで新たに開発された焼菓子「ボン・ナポレオン」。

 「ボン・ナポレオン」は、パイ生地にホワイトチョコクリームとフリーズドライのイチゴをサンドしたものとなる。

 その開発にあたっては「ナポレオンパイを再現しつつ、イチゴの酸味をどのように表現するかが一番苦労した」と振り返る。

焼菓子「ボン・ナポレオン」 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
焼菓子「ボン・ナポレオン」

 アマンド六本木店と同様、キーコーヒーが注力している地方創生と喫茶文化盛り上げにも取り組む。12月には、全てのイチゴを福岡県産「あまおう」にしてPOPなどで福岡県の魅力も発信する。

 なお、アマンド東京は東京駅八重洲北口改札を出てすぐにある東京ギフトパレット内に位置している。

アマンド東京の外観 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
アマンド東京の外観