全国きき酒選手権大会 33都道府県から66名集結 アマチュア日本一を競う

日本酒造組合中央会は、このほど「第41回全国きき酒選手権大会」を都内のホテルで開催し、33都道府県から代表選手66人が参加、アマチュアのきき酒日本一の座をかけて競った。

日本酒の魅力や文化を幅広く知ってもらうことが目的で、リアル開催は3年ぶり。全国農業協同組合連合会(JA全農)が協賛。表彰式に先立ち、佐浦弘一副会長(写真右から2人目)は「大会は競い合う場になるが、日本酒の楽しみ方の幅を広げることも狙い。繁忙期となる冬場に向け、参加者の方々には需要振興にお力添えいただければ」などとあいさつした。

審査は、日本酒好きでも即答が難しい難問揃いの「筆記試験」と、7種類の酒質(純米吟醸酒、大吟醸酒、純米酒、本醸造酒、生酒、低アルコール酒、普通酒)を2回に分けて色や香り、味わいから分析して照合する「マッチング法」で行われた。

その結果、「個人の部」の優勝は香川県の有村和彦さん(写真右から3人目)が獲得。「とてもうれしい。大会前に日本酒をたらふく飲んできた」と笑みを浮かべた。きき酒ではソムリエの経験も生かして酒質を判断したという。準優勝は東京都の工藤美香子さん、3位は熊本県の藤川美奈子さん。

また、各都道府県の代表2人の合計点で競う「団体の部」は、熊本県が初優勝。山形県が準優勝、香川県が3位で続いた。一方、「大学対抗の部」は8大学から20人が参加した。優勝は千葉大学の中沢紀さん、山田陽太さんの男性ペアだった。準優勝は早稲田大学、3位は佐賀大学。各賞には賞状のほか副賞で日本酒、お米券などが贈られた。

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