ダイヤソルト、業務用塩を23年に再値上げ 石炭価格の高騰が続き「事業継続が危ぶまれるレベルに製造コストが上昇」

 製塩大手のダイヤソルトは、来年1月から食品加工等に使用する業務用塩の販売価格を1kgあたり14円以上値上げする。

 対象は「食塩」「並塩」「特級塩」「白塩」「造粒塩」などすべての業務用塩製品。

 石炭価格の高騰が続き「事業継続が危ぶまれるレベルに製造コストが上昇」(同社)しているためとしている。

 同社は昨年11月、石炭をはじめとするエネルギー関連コストの高騰を受け、今年4月以降、1kgあたり9円以上値上げすると発表。
 順次、価格改定を実施してきたが、今年に入ると、さらに石炭価格が急騰。前回の価格改定発表時に比べて約2倍に跳ね上がっており、自社での合理化によるコスト吸収が困難な状況と判断した。

 さらに、輸送費や急激な円安進行によるコスト高騰をはじめ、定期的に発生する製塩設備の保守やメンテナス費用も原材料高騰などが大幅に増加。船、トラックといった製品輸送コストも高止まりしており、利益を圧迫する要因になっている。

 同社は「今後も品質の高い国内塩の事業継続と安定供給のため、価格改定に踏み切った」と説明している

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