「食」で集客、大阪の商業施設 非食品から飲食店中心のテナント構成にシフト進む

大阪のエキナカ商業施設などが順次リニューアルを行い、衣料品などの非食品の集積から飲食店を中心とした「食」の集合体に変えている。7月だけでも大阪駅と主要駅の2拠点でリニューアルが実施され、「食」で集客を図っていく考えだ。

ジェイアール西日本デイリーサービスネットは、運営するJR大阪駅の駅ナカ商業施設「エキマルシェ大阪」の第二期リニューアルを行い、このほどグランドオープンした。以前は衣料品店中心の施設だったが、新たに飲食店の新業態など13店舗が加わり、全店舗数は21年秋に開設した第一期と合わせて飲食店を中心に52店舗となった。引き続き駅という立地を生かして朝の需要を取り込むため、オムライスが人気の「北極星」が初めて朝食を提供するなど3店舗の有力店舗が朝8時から食事を提供している。

第一期からの改装で注力した点は食の需要をきちんと取り込むこと。改装を機に朝から夜まで食を提供する施設に変更した。その理由は、JR大阪駅の立地を最大限生かして朝・夕の通勤客、昼のランチ需要を取り込むことにある。同社も独自の「エキマルポイント」で朝の時間帯のポイント5倍キャンペーンを21年12月から22年9月30日まで実施し、後押ししている。

また、大阪市都島区京橋の「サンピアザビル」も食に特化した施設に改装した。飲食店数は8店舗から21店舗に拡大した。同施設は23年にも食施設強化の改装を計画しており、25年開催の大阪・関西万博も見据え、リニューアルを加速させている。

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