かどや製油・小澤二郎会長 「お別れの会」しめやかに

4月21日に84歳で亡くなった、かどや製油・小澤二郎元会長のお別れの会が21日、東京・帝国ホテルで開かれた。かどや製油、小澤物産の社長・会長を務め、親交のあった食品業界・石油業界から多数の関係者が参列した。

参列者への礼状で、かどや製油の久米敦司社長は「逝去する直前まで出社されており、突然の訃報に驚くとともに残念な気持ちで一杯です。月に一度の小豆島工場出張をはじめ、全国の支店を回り、常に社員に寄り添い、国内外のお取引先に自ら足を運びお客様の声を聞くことを大事にされてきた。そしてチャンスは自分で探していかないと見つけられない、挑戦したことが何かの結果に変わっていくと常々申していた。故人の遺志をしっかりと受け継ぎ、挑戦を緩めず怠らず、さらに成長したかどや製油グループを築き上げ、事業の発展と社会への貢献にまい進する」とつづった。

ご子息で小澤物産の小澤一彦社長は「父が生前から申していた事業への思い、お客様、社員への感謝の思いをしっかりと受け継ぎ、社業発展に尽力する」と記した。

会場には、学生時代の様子や、かどや製油の東証一部上場をはじめ、国内外の取引先を訪れた際の写真とともに、小澤会長の愛用の品が飾られ、エネルギッシュで誰からも愛された故人をしのんだ。

 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)